カリガリの二木さんにお誘いをもらって虎ノ門の「夢民」のレセプションにいきました。こういうのお声かかるの久しぶりだわ。うれしいなあ。
カレーですよ。
「夢民」、久しぶりであります。高田馬場の裏手の時代も、お台場のフードコートでもここ虎ノ門でもやっぱり「夢民」は「夢民」であり、行けばなんというか、やっぱり嬉しさが込み上げるんですよ。あの「夢民」がこんなにスマートで洒落た店に、と感慨深いわけです。
そんな
「Spice and Vegetable 夢民」
9月にコラボカレーを提供するというプレスリリースが出ていました。(9/2〜9/30)。これがなんと驚きの「夢民 x 夢眠ねむ」 コラボ、であるぞ。おおお、夢眠ねむさんかあ!いいよねえ、ねむさん。アイドル活動を止めて本屋さんになったのもいいし料理、カレーにかなり通じてらっしゃるのも素晴らしい。わたしのようなものがねむきゅんとお呼びしてしまうのは憚られるので「ねむさん呼び」なんであるよ。
アイドルにまったく疎いわたしなのですが、当時アイドルプロデュースを精力的にやっていたモトダP氏と付き合いがあったりでディアステージ時代など吉川順央さんや夢眠ねむさんのお名前は存じていました。カリガリにも食べに行ってたしね。
ねむさん、なにかのカレームック本でアスキーの遠藤さんと対談したり表紙に出てらっしゃったりしていたのをよく覚えています。「そうか、カレーの好きな人か、そうかそうか」などと印象に残っていたんです。夢眠書店のカレー提供は魅力的で何度か行ってみたいと思ったんですが、諸条件もあったしなんとなくカレーの人が行くってのも憚られるところもあって。なので今回のコラボメニュー、大変楽しみにしていたのです。
さて、カウンターに腰掛けて、カレー。
出てきたのはカレーライススタイルのワンプレート。正しくカレーとライスですな。「夢民」のいつものスタイルのソースポットとごはんのお皿、のスタイルではないのがこの場所では新鮮に映ります。「定番とは違うのだよ、定番とは」という声が広瀬正志さんの声で聞こえてきます。脳内で。
そのお皿の色、質感などちゃんとこだわりを感じさせ、きちんとしているのが気持ちいい。いいねえ、器にこだわるお店。
パッと見るとテンパリングの痕跡あり。よしよし、ではここの部分からいくか。テンパリングは浅めでホールスパイスの素の香り若々しくすぱっと目の前が明るくなるようなスパイス使いです。気持ちがいいな。クミンシードの香ばしさ、フェンネルの甘い香り、マスタードシードの青々しさなどが出たりひっんだりでなかなかに楽しいですねえ。
ベースになるカレーソースは爽やかな香りと口に残る旨みの厚さ、本来合い対するものですが融合具合に切れ目が見えない。旨みや味わいが濃いめ深めなんですが、しかしもったりさせずに軽やかに仕上がっているんです。ああ、これはなかなかの上出来具合。旨みで食べさせる感じのカレーで具材の秋らしいキノコ使いも良かったなあ。
「夢民」の土台となる食材や味を意識しつつきちんとコラボオリジナルになっています。うむ!完成度、高いなあ。
コラボはまったくもって伊達ではなく、なにが伊達ではないのかというと、夢眠ねむというひとがちゃんとカレーが好きで自分でも調理で手を動かす腕ある人だからこそ。そういうバックボーンに信頼もおけるし破綻ないコラボになっているのです。もう一度言うよ。完成度が高い。これ、ひと月ではもったいないと思う。
ラッシーもいただきました。アップルシナモンラッシーだよ。あ、思い出した。神田カレーグランプリでカリガリとねむさんのコラボの年があったがあの時のカレー、たしかアップルシナモンカレーではなかったかしら。うん、そうだったと思う。
これが意外や甘くないんですよ。かなり甘さを控えてあって口の中がベタベタしないスッキリ感。これもいいね。煮りんごの甘味でバランスをとる感じ、かな。シナモンパウダーでむせるの注意(むせました)。それとストローが短いのでストローをつまんでグラスを顔近くに持っていく「乙女飲み」になるのでオッサンは注意。要注意!(あたし)
どちらもしっかりと「本物のコラボレーション」になっているの好ましいです。看板貸しとかそういうあまあまのヤツではないのだぞ。価値があります。
9月02 日(火)~9月30日(火)までコラボメニューを9月限定で提供
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000053.000100405.html
追記
いただいた「夢眠(ゆめみん)」ステッカー、すんごいうれしい。貴兄ももらえるチャンスあり。「夢民」のInstagramアカウントに詳しいので要チェック。
追記2
夢眠ねむさんと写真撮り忘れた。いま血の涙が頬を流れて落ちているところ。