
なんだかすごいものが出たようなのです。松屋の限定店舗メニューであるよ。説明書きを読んでひっくり返ったんです。なんて書いてあったかっていうと。
カレーですよ。
今日書いているこれは極私的な文章です。珍しく辛口であるぞ。いや、味じゃなくて文章が。カシミールだけに(笑)。いや、かっこわらい、じゃないってば。

名前は「ネオカシミールカレー」。イヤな予感がするぞ(笑)。ネオなんとかで広まったり認知度上がったカレーなし、であるからね。ネオはトーキョーだけで十分だよ。そしてサブタイトルは「食べやすいカシミールカレーできました!」あ〜、、なんか。なんか、やっちまったなー、、、
いやもうね、色々言いたくない。言いたくないけどさ。人んちのカレー終わらせてどうすんだよ、というのが正直な心持ちです。


食べてきました。なにしろうちの最寄店が展開店舗69店の中の一つだから。
「松屋 大島店」
いやね、カレーとしては悪くなかったの。むしろいいセン行っている。ざっくりいうと、カシミールに高級ではないビーフシチューを混ぜたような味の落とし所、とでも言うべきものでした。


幅広いお客さんに辛さを抑えたカシミール的なものを届けよう、そういうので始まった企画なんだろうなあ。そこからしてアレなんだけど。それで、前記のようなところに着地していると感じました。いやさあ、ものすっごく辛いやつだから「幅広いお客さんに辛さを抑えて届けよう」とかやらないでいいんではないかしら。背骨を折るような感じよねえ。
味は例によってニンニク強め味強めだけど悪くないんです。強いて言えば強い味なのでごはんとのバランスが取れていない、かな。大盛りでちょうどいいかも。とはいえこの手口はいつもの松屋であるぞ。ごはんをいっぱい食べさせちゃうんである。そこは好き。繰り返すけどカレーライスとしてはなかなかにおいしいです。それはいいのだけどさ、どうも釈然としないんだよね。

個人店は大元からの暖簾分けや修行などいろいろあります。柏あたりの孫ひ孫系もあるでしょう。腕と舌だけでたどり着いた剛腕店もあります。セブンイレブンは本家に監修を依頼しました。ロイヤルホストの話しは、昔に聞いたんですが、田中社長に直接当時の悔しさ腹立たしさをね、聞いたこともあります。
今回、どうもリスペクトというものがない感が漂うのです。まねるのは結構だけどその元になったものへの愛情や畏敬を持たねばそのプロダクトには魂は入らない。そう思っています。

ああ、そうだ。わかった。カシミールという名前を記号的に使っているからだ。そうに違いない。だからデリーが好きに人間としてはイヤな気持ちになるんだと思う。あそこもトレンドとか言ってるけど記号で使ってる。それが違和感の正体か。
世に広まっているからいいだろう、というのはちょっと違うのではないかなあ。手堅いフックになる名称にカシミールというワードを入れてきたい気持ちも重々分かります。ただ、そういうのを都合とか単純な考えでつけるのはどうなのかね。

味は、カシミールではないものとして悪くないです。繰り返し言ってます。だからこそなんだかツラいぞ。
