カレーなしよ(自宅 豚汁)今治レシピの豚汁。

1月は半月、ひきこもっていました。きっかけは風邪。寝込んだのが1月の3週目のはじめくらいかな。2週目後半から怪しかったんですが、なんとか誤魔化してたまっていた仕事をやっつけてていたら3週目に熱が出たんです。

 

取材をひとつ飛ばしてしまい、ラジオも喉の状態ひどく再放送週を1回作ってしまったなあ。痛恨です。それから微熱続きでなかなか治らずずっとカラダが重かったんです。インフルエンザではないのがせめてもの救い、かな。4週目の半ばにはわたしの奥さんも具合が同じくなりました。わたしは少しずつ回復基調だったんですが、どうもはっきりしないんだよな。そうやって今月のほとんどを食い潰してしまったよ。なんということか。

そんな中、助けられる贈り物などあってとても嬉しかったんです。ふるさとからの頼り、です。2年前にふるさとがひとつ、増えました。愛媛県今治市には大切な人がいるんです。そのひとからの荷物が届きました。おやおや、なんだろう。

ふたを開けるとまるでふるさとのおかあさんからの届け物、という内容の、それはそれは気持ちが暖かくなる荷物でした。うーん、いろいろ入っていて楽しいなあ。あ、焼き豚卵の素。今治名物だよね。今治焼き鳥も入ってる。あれだ、鉄板で上からぎゅっとやって焼くやつ。柑橘3種類も入ってる。梅酒!すごい。強く感謝の気持ちが湧き上がり、風邪で塞ぎ込んでいた気持ちが穏やかに緩んでいきます。そこから出てきたいくつかのものを使って豚汁を作ったんです。

荷物が届いたことをお礼する電話をかけるとその人は本当に楽しそうにたくさんおしゃべりをしてくれました。わたしも妻も同じくうれしくておしゃべりが止まらなかったよ。

荷物のなかに入っていた麦味噌の話題で「豚汁をつくるといいのですよ」という話しが出たんです。うん、豚汁。いいなあ。なんでもからあげを入れるらしいんですよ。え?豚汁にからあげ?と思ったんですが、よく聞くとどうやら「松山あげ」をからあげと呼んでいるらしいんです。ああ、なるほどなるほど。ほかにもじゃがいもは入れない、白菜をたくさん入れる、きのこを入れる、などこだわりたっぷりのレシピを教えてもらって。「ではその豚汁、作ります!」と伝えると電話の翌々日には追加で「松山あげ」が送られてきてしまったよ!これは大変、早速豚汁に取り掛からねば。

実は急ぐことはなかったんです。というのも松山あげは関東に住むわたしの考える「油揚げ・あぶらげ」とは違うから。東京の油揚げはご存じのやつで、なま物でしょう?松山あげは袋入りで3ヶ月間の常温保存が効くんです。驚いたよ。とはいえそういうこととは関係なく待ちきれずにすぐに野菜と肉を用意。豚汁を仕立てることにしました。旨いのが出来上がったよ。今治のおかあさま直伝です。

たっぷりと小寸胴1本作りました。豚汁はたくさん作ってどんどん食べるに限るからね。豚汁があればおかずはほぼ要らないと思ってます。家族揃って風邪などのときに大変有用です。豚汁大好きなんですよ。

麦味噌は好きなんですが我が家では定番ではありません。だから楽しい、おいしい、めずらしい。たくさん入れたきのこの複雑な味が野菜の出汁と共に強く出ています。「松山あげ」もこれまたよかったなあ。いつもの油揚げと違って豚汁に入れるととろりとするんですよ。油揚げがとろり、というのは関東の人間にはなかなか想像できないのではないんじゃないかしら。わたしも驚いたよ。ざらりではなくとろりなんです。このとろりの食感がしいたけのぷるんとした食感と並走して舌の上が楽しくてしかたありません。

白菜など豚汁に入れたことはなかったんですが、これも良くあっていて、いいんです。なんか色々と目から鱗が落ちるなあ。わたしの感想は「これは味噌仕立ての鍋なのでは」という感覚でありました。こういう感じもまた楽しいですね。美味しく食べ、2日目になり、3日目になり、ますます美味しく育ってゆくわけです。ああ、たまらんなあ。別れがつらいなあ。つぎたししたくなるわ。

もう本当にね、おかず要らずで野菜も肉も摂れてごはんがすすんで言うことがなかったです。風邪っぴきのお腹とからだに染み込むようでした。

風邪、なおってきたな。