
勘とか経験とかそういうことは言わないですよ。ただもうご縁だと思う。いいお店に巡り会うのはご縁です。勘と経験、けっして不必要というのではないし、そういうところに助けられている部分も大きいのですが。でもそれも含めてご縁だと思っています。
カレーですよ。
太田市大泉町に向かっていたのです。たまに行きたくなるの。ブラジル料理でも、と思い立ったから。時系列が前後しますが結論から言うと当てにしていたお店は臨時休業でした。「SUPER MERCADO TAKARA / アソーゲ タカラ」はFECHADO/休業、です。ポルトガル語であるぞ。先にメシを食べておいて正解だったよ。

時は戻ってまだ大泉町に辿り着かないままクルマの中。予定より道が混んだり寄り道したりで太田市大泉町を前にして館林あたりで時計はランチタイムの半ばを超えてしまっていました。
ブラジル料理(「SUPER MERCADO TAKARA」内のレストランをあてにしていたの)は夕食にするとして、ここらへんでカレーを食べるかなあ。館林、Googleマップで調べると近隣はインド料理ばかり。最近地方にいくとだいたいこういう感じになるよねえ。カレーとくればインドなのかあ。たしかにインドレストランがすごく多いですよね。注意してみるとそれはインドレストラン風だがパキスタン料理店だったりネパール料理店だったりすることも多いわけです。

そんななか、ニッポンのカレーライス専門店を見つけました。
「チキン亭」
ちょっといいんじゃなかろうか。ここに行ってみよう。お店は大きな総合病院「館林厚生病院」の門前にありました。

わたしはカツカレーセパレート派。もう聞き飽きたと思うんですが。ずーっとこのブログで書いてるもんね。そうなんであるよ。それはつまりトンカツもカレーも大好きなので別々で食べたいという理由。好きなものは単独で味わうのが好きです。例外もあるけどね。


カツとカレーの融合をきちんと目指し到達しているお店。たとえば町田の「リッチなカレーの店 アサノ」。あそこのカツカレーはカツをカレーライスにおっつけたエセとは訳が違うのです。全部揃ってはじめてひと皿が完結する高い完成度。

さておき「チキン亭」。チキンカツがあるんだろうなあ。チキンカツ、好きなのよ。チキンカツカレーのうんまいの、たまに食べたくなる。もも肉もむね肉もどちらもいいな。カウンターに腰掛けてメニューを眺めて。よし、チキンカツカレー、あるぞ。

おや、チキンカツカレーだけどちょっと違うのがあるな。あ、これいいね、こっちにしよう。
「Aカレー」
をください。

Aカレー、なにが「これいいね」かというと。つまりこれセパレートチキンカツカレーだな。カツカレーのカツをカレーに浸すスタイルの盛り付けではなくカレーとチキンカツがごはんで仕切られており、サラダも乗ってくるというもの。どちらかというと女性向きのメニューかもしれないね。カレーとごはんを少し少なめにして野菜たっぷりのサラダ付き、という構成。ガツッといきたいなら「チキンカツカレー」がよさそうです。


うむ、良いカレーがやってきたよ。本当に良かった。
まずカレーソースがとてもいいんです。ブイヨンからくる旨みと甘み、酸味でスッキリ感を作り実に実に美味しい。他の名前を持ち出すのもアレですけど町田のアサノや甲府の一刀斎などのニッポンのカレーライスの名店の味を思い出すよいもの。これは素晴らしい仕上がりではなかろうかしら。「なんかおいしい」で片付けてはいけない味です。丁寧だよ。


チキンカツもきっちりと美味しいです。ムネ肉だと思うんですが、ぱさつかずモモ?ムネ?と迷う食感、口当たりの良さ。こりゃいい、おいしい。好きだなあ。いいなあ。


野菜はきちんとフレッシュで当たり前に良いものを出す姿勢が見えます。ポテトサラダは多分自製かな。甘み控えめで、テーブルのソースをかけるのもよし、カレーに混ぜるもよしと万能でした。レモンのカットが贅沢な厚みです。



本当に良い仕事の良いお店。すごいお店に当たりました。
しかも、だよ。お値段控えめの3桁台でまた驚き。お店のご夫婦も感じが良いんです。うーんこりゃあすごい。


webにあまり情報がないのが勿体無いけど、でもいいのかも。ローカルカレーの至宝はそっとそこにあって長く続いてくれるのが理想です。でもいいお店は儲かって欲しいよなあ。

奇跡のようなお店だったな。良いご縁だった。
