ちょいと間があいていたデリー。なぜか。例のテレビでどうやらしゃばしゃばというキーワードが一部広まったらしい。なるほど、デリーはそういうカレーが多い。
カレーですよ。
このあいだは通りかかった時も普段の5割マシの行列であったがこの日は16時ちょっと前。流石に行列がなかった。それで飛び込んでみたのだが、行列はないが空いている席もほぼない。こんな時節にさすがの老舗。
「デリー上野店」
たいしたものである。
入り口側の一番端が空いでおり、そこに腰を据える。さて、迷わず、「コルマ」。あ、待てよ。そうだった。「コルマ、ポークでできますか?」「できますよ。」ということで、
「コルマ(ポーク)」
と相成った。
これ、常連さんがたまにやってるやつ。田中社長もたまにやってるやつ。これで3コルマ、食べて経験していることになる。
スタンダードコルマ(チキン)と火曜日コルマ(牛ほほ肉のコルマ)、それにお肉チェンジでポークコルマ。それぞれ同じコルマだがやはりニュアンスが少し違ってくるのが面白い。
わたしのスタンスとしてはコルマはタマネギ焙煎の甘みやコクを楽しむカレーだと思っているのでお肉はどれを合わせてもいいかな、という感想。
とはいえ本日のチョイス、コルマカレーに入ったポーク、大変においしい。脂身の部分の口溶けなぞもうたまらない。
新タマネギになる前だからか、新タマは使わなかったか。今日のタマネギアチャールは存外辛かった。
ちょいとルール違反だが、その辛さをカレーをよけて白ごはんで味わう。これまた美味。
時折しゃらんしゃらんと謎めいた金属音が響く。どうやらカトラリーを洗い、拭き上げる時の音のようだ。おもしろい。
この日はカウンターの端で、残念ながら「うえの」に手が届かなかった。ごめんなさいよと手を伸ばすのもヤボなので、今日はお預け。
カウンターで読む「うえの」が味わい深く、わたし以外もアスキー総研の遠藤所長も同じご趣味を持っていらっしゃるようだ。
コルマと「うえの」はセットで楽しむといい。