ミスをしました。久しぶりだからか、抜かっていたか。
うーん、本当は券売機で温野菜を頼もうと思っていたんだよ。野菜カレーというメニューでカレーに入ってくる野菜の単品。
ハンバーグ野菜カレーに仕立てようと考えたんだよね。
カレーですよ。
お店に入る前から何となく決めていた、温野菜とハンバーグ乗せのカレー。
お店に入って、券売機の前にたって。ハンバーグカレーのボタンを押して、温野菜のボタンを押して。
さて、席につきましょう。
「カレーショップC&C」
秋葉原店は店内を見回すと、どうやらあれ以来、知らぬ間に未来がやって来た様子です。
カウンターだけの店内は透明な衝立でカウンター席が1席づつ仕切られており、その狭いスペースを見るにつけ予想と違う未来だなあと感じるわけです。でもなんかちょっとサイバーパンク風味もあっておもしろい。
カレー屋でサイバー感。なんかいい。
よそ見をしているうちにさっさとテーブルに届いたのはハンバーグカレーと、、、あれ?温玉サラダだろうか、これは。
店員さんは、これはなあに、という暇もなく去ってゆき、テーブルに置かれた温玉サラダ。しばし温玉サラダと見つめ合うわたし。予想外のものがやって来て動揺しています。
うーん、考え込むけど半券には確かに温玉サラダと書かれているよ。完全なわたし自身のミスだねこれは。
ああ、なんということだ。これはいけない。すべての計画が崩れてしまったぞ。
そもそもC&Cでポークカレー以外はあまり食べないんです。
ただもう純粋にあのカレーソースを楽しむ。そのためのポークカレーなんだよ。ほかのトッピングなどをのせるときは少しなにか周りを気にしているのかもしれないな。どいつもこいつもカツカレーを食べているから肩身が狭いと感じるのかもしれません。それでついついなにかのっかっているカレーを頼んでしまうのかそうか。
そんな取り留めのない思考がぐるぐるとまわり、そんなことをしていても仕方がないのでのろのろとカレーを食べ始めます。
食べればしかし、やはり、C&Cのカレーソースはうまい。好みだなあやっぱり。
そんな中、途中までハンバーグの存在を忘れていました。茫然自失というやつですな。食べていなかったよ。
それに手をつけ、途方に暮れながらサラダを見つめ、なんとなくその温玉をカレーに移して食べてみました。なんだか悔しいけど、なんかこれいける。
カレー店で玉子要素のものはゆで卵だけと決めているわたしですが、今日のこの悲しみの中ではマイルドな温玉が優しく慰めてくれているようだよ。
ありがとう温玉。
よし!どこか別の店で仕切り直しと景気づけでカレーでも食おうか。そうしようか。