カレーですよ4430(大手町 インデアンカレー Otemachi One店)東京のインデアンカレー、2店舗目が開店。

東京にインデアンカレーがやってきてはやもう15年も経っていました。少し驚いた。

そんなに経っていたかあ。

 

 

カレーですよ。

 

 

その間に大阪のカレーシーンは大きな変化を経てきているのはご存知の通り。

大阪のカレー新潮流、いわゆる大阪スパイスカレーの台頭。スリランカ料理の小さな流行とやどかりカレー(間借りカレー店のこと。源流とされる大阪ではこう呼ばれている)の増殖とが呼応するように広まって、たちまち一ジャンルを築いた、というのがざっくりした認識です。

そんな中、まったく変わらぬ堂々としたスタンスで淡々た時間を重ねているのが元祖たる大阪のあまからカレー群。もともと大阪にあった、というよりも大阪生まれの味の調整、あまからの洋食カレーライス。その元祖にしてそれを牽引するのがインデアンカレーなわけです。

東京丸の内にインデアンカレーが支店を出したのは青天の霹靂だったな。なんとまあと、ほんとうに驚いたことを覚えています。まさかの、という言葉がこんなに相応しい話しはなかったな。

そんな丸の内店から15年。地下鉄大手町駅C4直結のOTEMACHI ONEのB1Fに

 

「インデアンカレー Otemachi One店」

 

開店。駆けつけました。

 

おや!いらっしゃる。やまけんさんが店内のカウンターのスペシャルポジションで手を振ってくれている。隣におじゃまするとしよう。実は前日にやまけんさんのSNSでの発信で知ったニュースなのです。

やまけんさんはわたしのなかでは「やまけんの出張食い倒れ日記」の主催の人。もちろん実際はそれは彼の一部分で、農畜産物流通コンサルタントであり農と食のジャーナリストというのが肩書き。農畜のジャンルでの商品開発、マーケティングや農畜のジャーナリズムを標榜、全国、世界を飛び回っては農業と畜産業を土台に食の大事さと面白さ、価値を伝えてくれるひと。そのアウトプットの場所の一つが「やまけんの出張食い倒れ日記」というブログです。ずいぶん昔から愛読しておりました。

さて、券を買わないと。

入り口で食券を買うご存知のスタイル。このモダンで洒落たOTEMACHI ONEのビルの中でクラシックなプラ券が手渡されるのはこれはもう一回転して新しいのではないかと思います。こういう食券制体験をしたことがないビジネスマンたちが大勢闊歩するOTEMACHI ONEにこれ。なんだかとてもいいよね。

注文は一択のレギュラーにピルス大盛りをつけてやる、インデアンカレーで押さえねばならない、押さえるべき組み合わせ。

これがゴールデンバランスと個人的に思っています。まねしてね(笑)

やまけんさんと挨拶を交わしているうちにきれいにゆるやかな山に盛られたごはんがさっと用意され、やまけんさん例えるところの「シャコッ」という感じでレードルが一閃、カレーソースがごはんにかけられる。

これをみたかったんだよね。すばらしいねえ。

 

さあ、やってきました。

 

そのやまけんさんも書いているように、大阪のあまからカレーの正当な系譜で言えばやはりインデアンカレーなわけです。食べるとそれが簡単にわかるんだよ。

たとえばうっかりほかの大阪カレーを食べつけている口でインデアンカレーを食べると「おや、こんなにスッキリしていたか?」と思うはず。きちんと粘度を感じるものの過剰ではないバランスがあります。口当たりのアタマにくるあの柔らかい甘味。追っかけてくる辛さは必要にして十分なのにその口での体感よりもずっと多く汗をかかされるこの感じもやはりオリジナルの特徴。

ほかの大阪あまからカレーは、わたしがよく喩えに使うんですけど「飴とか餡」を感じるんだよね。つやつやつるつるでスルッとしているあの感じ。そういうのもを目指して作ったな、と感じるあれでは無くて、インデアンカレーはずっと自然な感じなんですよ。つるっとのために作っているのではないバランスがあります。なかなかお伝えするのが難しいところなのだけどね。

うーん、しかし、やはりいいね。インデアンカレー、本当に好きな味だしどう思い起こしてもこれはオリジナル。唯一にして無比なものであることがわかるんです。旨いなあ。

食べ終わったらさっさとカウンターを離れます。(大事なオープン当日。まだ行列はない11時ちょいすぎだけどここは席を立たねばね)それで、外で立ち話。

 

やまけんさんに今回リニューアルがなされたインデアンカレーのホームページの制作担当氏(エンジニアさんかな)の紹介を受けました。実はあまり知られていない話、インデアンカレーの公式Webサイトはやまけんさんが手がけているのです。

2005年に東京出店をきっかけに作られたホームページ。それまでは大阪で数店舗で小さく堅く商いを続けるカレー専門店として淡々とカレーを提供していらっしゃったインデアンカレー。それが東京進出というタイミングとトップファンであるやまけんさんとの出会いでホームページ を持つことになったという経緯。

それから15年。東京についに2店舗目が出店。そのタイミングでのホームページリニューアル、というのははやまけんさんも感慨深く思っていらっしゃるのではないかしら。

やまけんさんが全監修をした、その愛と思いの丈が確かに強く出たいいページなのですよ。

https://www.indiancurry.jp

まずその文字、フォント。わかる人にはわかってしまう、インデアンのメニュー表のあの文字だな、これは。コピー&ペーストして確かめてみると画像では無くちゃんとフォントになっていましたよ。

凄かったのが例の食券。あの懐かしい、小判形のプラスティック札を未だ、新店でも導入して使うというこだわりに嬉しさで泣けてくるわけですが、それをそのまま図鑑のようにホームページに載せてあるんだよこれが。これをみてうれし泣きの人もいるんじゃないかと想像できます。(わたしだ)

 

各店のページの写真にカレーソースをかける店長の姿の写真が掲載されるのも愛が溢れているのが伝わるね。(これはリニューアル前からのこだわりのショット。持ち越しになってほっとしてます)

そしてもうひとり。

やまけんさんが紹介してくださった方が、なんとインデアンカレーの取締役社長、奥内さん。おどろいた!!

そうか、お顔は存じ上げなかったんですが、先代の女性は引退されて「やまけんの出張食い倒れ日記」のなかでお名前が出ていた奥内さんに世代替わりしたということか。それは存じ上げなかったです。

それにしてもインデアンカレーの社長にお会いしたことがあるという人、世間にどれくらいいるのだろうか。本当に光栄だったなあ。

 

そうそう、新店オープンの記念品をいただきました。

これは恒例なようで、インデアンカレーオリジナルグッズの配布に間に合ったということで、クリアファイル。いいでしょこれ。かなり嬉しい。ちょっと惜しくて使えない感じだねえ。

それで、それだけでもほくほくとしていたんですが、なんと社長から頂き物。これも間違いなくやまけんさんが良い感じにわたしを紹介してくださったからに違いないわけですが、タオルハンカチをいただいてしまった!これは配っているものではないものですよ。普通の人は手に入れられないもののはず。

3色あるようで、紺色をいただきました。あのインド人の横顔の刺繍が入っている!!

これはとんでもないお宝だよ。

もったいなくて使えないのは目に見えてるんですが、、でもしかし。

インデアンカレーのお店でカレーを食べて汗をかいて。それで、隣のお客に見えるように(笑)ロゴを外側にして汗を拭いてみたいという誘惑。誰かに見せつけたい!!

 

https://www.indiancurry.jp

 

 

*追記

「やまけんの出張食い倒れ日記」に登場してしまったよ。いや、なんとも恐縮です。

https://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2020/06/30089.html