カレーですよ4430(千葉鎌ヶ谷 カレー屋けんちゃん)「カシミールカレーとラーメン」という名のメニュー。

 

実に5年ぶりになってしまったなあ。Google マップを見たらそういう表記が出てきました。

ここは千葉、鎌ヶ谷の異能店。なにが異能なのか。それは世界で唯一(と思われる)ラーメンとカシミールカレーが一緒に食べられる店だから。

 

 

カレーですよ。

 

 

それってとんでもないことですよね。

メニューにはけんちゃんラーメン(アレではない)、ネギラーメン、などが並び、カレーメニューにはカツカレーやハンバーグカレーに混じってマドラスカレー、カシミールカレーなどが見えます。

おおっと思わせるよね。

さてーやはりここはこの店のスペシャルなメニュー、

 

「カシミールカレーとラーメン」

 

のセット。とんでもないメニューだよなあ。

まずはラーメンがやってきました。シンプルで真面目な美味しいラーメン。

ホッとする、変に凝っていないスタンダードな中華そば。いいねえ。すきだなあ。

中太くらいで濃すぎないスープ。このスープが後で効いてくるんだよ。

 

さあ、程なくカレーもやってきました。

まずビジュアル。

大きなポークゴロリのカシミールカレーです。表面には生クリーム。ソースポットには入らず楕円の皿(あの深皿ではないが、なんかいい感じのやつ)にごはんにかかって出てきました。

ほうほう、こうくるか。そうかそうか。

 

まずはひと口。

うむ、これは。たしかにカシミールの系譜にあるカレーだね。この味の方向。納得できます。なのに明らかに違うんだよ。なんなのだろうか。

そうか、これ、欧風なのだ。欧風カシミール。ええ〜!かつてそんなことを想像したことがあっただろうか。すごいです。驚いた。

 

なぜそう思ったのかというと、もちろんデリーのカシミールは知っています。もちろんです。たまに食べたりするし。

湯島の常連さんはカシミールのごはん抜きとドライカレーを頼んでカシミールをスープがわりにする猛者がいるといいます。そういうことだよね。スープがわりにもいけるさらさら加減、ということなのですよ。

ここのカシミールはとろり、粘度が高いのです。表面に生クリームが流してあるのが見えます。これが不思議なのだけど、粘度と生クリーム、これだけのことで欧風を表現しているというか、欧風を感じてしまうんです。それは実はその要素2つだけではなく、クリームがスパイスや味とどこかでリンク、融合して違うものへと進化しているように感じてしまうからかもしれないと感じました。

いやこれ、とにかくおもしろい。みなさんも気になるでありましょう辛さは本家よりも少し抑え気味で食べやすいですね。逆にこの粘度だと多分辛さが舌に残るので本家と同じだと少し厳しいかもしれない。そういうチューニングであるとお見受けしました。(勘違いかもしれない)

そしてポークが実に良いんだよ。別煮込みでちょっとだけあのラーメンのチャーシューブロックから切り出したんじゃないかというロマンを見せてくれる、すごく美味しいやつが入っているんです。うーん、おいしい。

そしてやはり一番楽しいのはこのカシミールの解釈なのです。おもしろいなあ。ワクワクするな。

 

もう一つ面白かったのはラーメンのスープです。カシミールの辛さからカレーをちょっとお休みするときにこのスープを啜ると口からやんわりと辛さがひいてゆくのです。熱いスープなのにね。

おやおやこれはおもしろいなあ。そんな構造を見つけて、面白くて何度もスープを飲みます。塩辛すぎない、濃すぎないスープがとてもありがたい。こういう部分でもこれまた実に興味深い組み合わせです。

いや、これはなんとも言えない満足感。大満足でありました。頭もお腹も楽しく一杯にしてもらったという気分です。

それで、お会計をすると、けんちゃんも奥様も帰り際にありがとうございます、と、とてもいい笑顔をくれるんです。うーん、魅力的だよ。

そりゃあ通うし、そりゃあコロナなんかに負けないよな。

また来ます。また美味しいものを食べさせてください。