久しぶりになってしまった八潮。
例の巨大ハラールスーパーマーケット(非ハラールと混在)のボンゴバザールをちょいとのぞいて動向調査です。相変わらずおもしろい品揃えで興味深いし、野菜安いから少し買い物もしたし、ビリヤニ弁当とか売ってるのでこれも買わざるを得ず。そして並びのレストランの逆側にテーラーができていたことに驚きました。なるほどと感じます。このスーパーやレストラン、テーラーがコミュニティの便利な場所になったりするのだろうな。
カレーですよ。
そののち、ジャベイドさんの顔を見に行くことにしました。
八潮までやってきたら寄らざるを得ないパキスタン料理のレストランのオーナーです。
店まで行くとジャベイドさんは不在。うむ、残念。
けれどコックさんがわたしの顔を覚えていてくれました。壁の特大バナーを指さして、お前だろう?というジェスチャー。ちょいと照れ臭い。その通りであります。
ここ、
「カラチの空」
の壁面にはわたしの書いた記事の特大バナーが貼り付けてあります。多分雑誌記事の切り抜きやコピーの中では世界最大級のサイズだと思われます。(子供の背丈と同じくらい)しかも本国パキスタンに帰った時にバナーショップで注文してきたPVC素材の丈夫なやつ。未来永劫この店の壁を飾り続けることでしょう。
将来ジャベイドさんがここをスタイリッシュでモダンなお店に改装するならその時にこのバナーをねだろうと思っています。
さて注文しよう。きょうは何を食べようか。あいかわらずレストランでひとりメシ、です。頼みすぎると命取り、気を付けねばねえ。
フライドライス食べてみようと思っていました。それで、
「エッグフライドライス」
を注文。それを軸にしてカリフラワーのスパイス炒め煮、はずせないホットサワースープをそれぞれ注文。チャパーティーどうしますか?と聞かれたので(料理に付属しています)これはさすがに遠慮。そして遠慮は正解です。やはり、ビリヤニではないですが(大盛りすぎ)フライドライスも同様で、とんでもない量が出てきました。
ああ、やっぱり予想通り。この量は2.5人前というところかねえ。どうも南アジアの人々はごはんものは気前がいいらしい。
いいねえ、うれしいねえ。これが歓待というものです。なんとしてもせっかくきた客人を腹一杯にして返してやろうという心意気が見えます。
そしてフライドライス、驚くほど美味しいんです。塩加減も軽い仕上がりも目を見張るものがあります。不思議と脂っこくなく具材だって大したものが入っていないのに異常に美味しい。
ここにカリフラワーの炒め煮を投入して食べる。これまたいい。うーん、うまい。
最後はホットサワースープをかけているとそれを見つけたコックが頷いている。そうだろう、そうだよねえ。やっぱりこれはやりたいもんねえ。オゲレツ結構。しあわせならいいんです。
実は最初から残すことを承知だったんです。なのできれいにお皿の上で分けて食べ進め、残りを土産にしてもらいました。
途中から不在だったジャベイドさんがやってきてくれて大変に嬉しかった。
久しぶりのお喋りです。コロナ状況下での最近の動向をうかがいます。
そんな中、なんでも冷凍通販など始めたようで、これがえらく売れているらしいのですよ。
その生産作業を見せてもらいました。きちんと内容表示ラベルなどをプリントしてあって、行き当たりばったりなどではない真面目な取り組みに安心感があります。
この日はタンドリーチキンが120ピース、ビリヤニも50パックほど生産したようで、その人気というものが窺えますね。すごいねえ。
冷凍はいいんだよ。お店のコックその人が作っているから、まさしくリアルな本物のお店の味というわけです。そこがレトルトカレー とは一線を画す大事なポイントです。お店のファンは絶対レトルト ではなくこちらを選ぶでしょう。遠方の人でたとえば水曜日のカンパネラ、コムアイさんのファンの人などにも福音かもしれません。彼女はこの店にぞっこんらしいですね。わたしだってありがたいですよ。お家を出られない時にもあの味が楽しめるのはちょっとすごいことです。
背骨の強いお店、先を見ているお店はどんどんECを視野に入れている感がありますね。
しかしジャベイドさんと会えたのは嬉しかったなあ。
彼に会うとついつい長話しになるんです。心優しいいい男だからね。
いくらECが便利になってもわたしたちにはレストランが必要です。そこには心ある人が待っているから。
宅急便では届かないものがそこにあるのです。