天神の、あのお店には一度足を運んだことがあります。2018年くらいだったかな。
店は路地の奥の奥。住宅街の路地裏の雰囲気がちょっとある場所でした。
カレーですよ。
その超細い路地を1分と歩かずにいきなり大通りに出ます。目の前には天神の大丸、三越が見えるというね、なんとも不思議なロケーションです。博多界隈、面白いねえ。こんな都市部、繁華街の中心だというのにこんなに不雰囲気のある路地裏があることに驚かされたんです。
お店の名前は、
「路地裏カレーTIKI 」
おやおやそうか、そのまんまか。まさに路地裏カレーですねえ。
店内は洒落た雰囲気で南国気分が味わえる感じです。洒落たお店ですね。あの時に食べたカレーと同じ名の、
「スパイスMAXチキンカレー」
がレトルトになって目の前にあります。まったくもって36チャンバーズオブスパイス、やってくれる。いつもながらのナイスなセレクト、チョイスです。
他社からも「ダメや」とか「GARAM」とか「ツナパハ」など福岡博多界隈のレトルトカレーが続々と発売されています。福岡のカレーシーンが成熟しつつあるのが浮かび上がってきますね。福岡、いますぐ行きたいなあ。
「路地裏カレーTIKI 」の、お店で食べるカレーは、初めから辛口の方を向いて調整されたバランスあるもので、辛さに底意地悪さを感じない良さも併せ持つ、という記憶がありました。スパイス使いで結果辛くなったという感じの香り先行の調整を感じる印象。さて、袋から出てきたこれはどうかな。
旨みと辛さ、というキーワードがまず浮かんできました。はじめに旨みが来るのでおっ、うまいぞ、これなら辛さ大丈夫とスプーンを急ぐと途端にぐっと辛くなります。辛さはただ辛いのではなく風味、香りがあるもので、なので楽しんで食べ進められます。辛いけどね。
チキンがかなりいい。いいねえ。きちんと美味しいと感じる鶏肉がたくさん入るんです。歯応えもあってぱさつきもせず。とてもいいねえ。
これはいつもより心持ち、1.2〜1.5倍ほどのごはんを用意するといいと思います。辛いからだけではなく、レトルトパウチの内容量が230gと通常のレトルトカレーの180g前後よりも多いから。
うまくて辛いカレーでたくさんごはんを食べて、というのは、これはもう幸せに一直線のカレー体験だから。ごはん、ちょいと多めでね。
腹にどんとくる辛さと舌をぐいぐい押してくる旨み。こういう満足感は大歓迎。クセになる味なのでストックをすることとしましょう。
辛さに強くないわたしではあるんですが、それでも絶対に辛いものが食べたいというタイミングがあるんですよね。なんか定期的にまわってくる。そういうときにこれを思い出したいなあ、と素直に思いました。
わたしの舌の辛さ耐性に実にフィットする、そしてきちんとうまいからこそ、だよねえ。
しかし、こんなにうまいもんが店の半額くらいなんて、功罪を考えちゃうよねえ。とはいえ福岡天神はちと遠い、というわたしのような方には本当にぴったり。そして本音はやっぱり博多に行きたい、なのであるのです。
店とレトルト、両方あってのTIKIだからね。