自販機食堂、最高なんであります。
こんな世界になってしまってから夜行動をするわたしの楽しみはずいぶん減ってしまいました。クルマで100~200キロほど走ると開くアイディアの泉。
そういうスイッチが置いてある地方の深夜のファミレスとかがなくて往生しております。そんななか、伊勢崎の、
「自販機食堂」
であります。
前も来たことがあったのですが、夜来るのがやはり気分でありましょう。いいんだよねえ、深夜帯。
お客さんも少なくて、お店には申し訳ないけど安全です。看板と中の照明が柔らかい色で溢れてくる様子はやはりいいものです。
そんなふうに外から風情を楽しんで。さて。
入ればオールドオートベンダーの博覧会。なんともはや楽しい場所だなあ。
古いけど愛情込めた整備を受けてどれも動いているんです。たまに止まっていたり修理のことを書いてあったりする貼り紙が貼ってあって、それもまたいい感じ。ここにある自販機への愛情が垣間見られるのがね、いいんだよね。
それで、この日はラーメンを食べてみようと考えました。
外にある自販機の自家製チャーシューっていうのが気になってしかながなかったからです。
30秒ほどで出来上がるんだよ。出来上がるまでに時間をニキシー管のカウンターで表示とかね、もうね、もうラーメン食べてないのにお腹いっぱいになるわけです。まったくすばらしい。
こんなのが動いてるんだぜ。サイコーだね。
出来上がったラーメンは機械と製法の都合上具材がどんぶりの底に隠れています。それを表に引っ張り出してやると、こんな感じ。これは350円ではもうしわけないな、というラーメンの完成です。
食べればしっかり美味しいんだよね。醤油出汁もなかなかのもの。チャーシューが上出来で、厚いのが2枚も入って驚かされます。スープ、飲み干してしまったな。
こだわりの自社製麺、チャーシューも自家製となかなかに只者ではありません。
ラーメンをすすっていると、なんと中の人登場。
たまたまのタイミングでお店の方がやってきてラーメンと天ぷらそばの補充をはじめたんですよ。これは大興奮。急いでラーメンをすすったのち(ラーメンは熱いままが大事だもんね)声をかけて中を見せてもらいました。うーん、優しく穏やかな方でなるほど、こういう人がこれら機械たちを大切に稼働させていらっしゃるのかと感激しましたよ。
キーホルダーも買って(実は買い方を間違えて慌てた。中の人に助けを求めた。
お金戻るちゃりんちゃりん音が耳の調子が悪くて聞こえなかったんだよ)またまた大満足。
クルマに戻ると先程のお店の方が外の自販機にも補充をしているのをまたも発見。これはチャーシューチャンス!
入るときに見たのですが売り切れていて諦めたチャーシュー1本売りが補充されている現場ではないですか。ニヤニヤとしながら近づいて、購入。や、なんとも幸せです。
まったくもって最高だよね。いうことがない。今度はコロチャーバーガーが食べてみたいです。
そうだ、来週は道志村にあるできたばかりのモダンなオートスナックに行ってみるかな。
あそこでひとり深夜のカレーと洒落込もう。そうしよう。