カレーですよ4529(日本橋 牛かつ もと村 コレド室町店)意外な場所にカレー。自分で牛かつカレー。

仲良くしてくれているおともだちで外苑前の「バイン ミートーキョー」オーナーを務める音仲紗良ちゃんからお誘いがありました。なんでも牛かつ店のメニュー監修を務めたのだとか。試食会来てくださいのお声がけにちょうど体が空いており、コレド室町に向かいました。

 

 

カレーですよ。

 

 

そういえばコレド室町はずいぶんひさしぶり。なんだったっけ、何か雑誌の企画でこの中に入っているタイレストラン、ジャスミンタイとわたしとのメニューコラボレーションのお仕事をしたことがありました。

この日おじゃました、

 

「牛かつ もと村」

 

は「牛かつを日本の食文化に」という大きな想いを持って店舗展開、現在全国で14店舗が稼働中。認知度はある程度上がってきたのですが、まだまだ街中でふと思い立って近くの牛かつ店に入る、という感じにまでは至ってはいない「牛かつ」を、もっともっと広めたいと奮闘するお店。

ミディアムレアに揚げた牛かつを手元の加熱された石盤で炙り、わさび醤油で食べるというスタイルが提案されていました。それ、なかなか良さそう。それで定食というスタイルを大事にされているようで、そこにはとても賛同できるなあ。なにしろわたし、定食が大好きなもので。

地下の飲食店が集まるフロアにある

 

「牛かつ もと村 コレド室町店」

 

扉のないオープンタイプのお店で席数約20(カウンター含む)というところでしょうか。コンパクトななかにアクリル衝立と清掃除菌の徹底が目に見える従業員の方々の動きで安心感がありました。決して広くはないテーブルなんですが驚くべきことに一人につきひとつコンロ(石盤のせ)あり。おお〜。

カウンターも同じくで、なるほどこれが石盤温めで食べるスタイルなのか、と面白く思います。他人事に思っていたらわたしのところに出てきた牛かつもそのスタイルで食べることに。

今回、音仲紗良ちゃんが監修を務めたアイテムは3(4)種。定食のリニューアル、アゴ出汁茶漬けのメニュー追加、定食に追加できる茶漬けセット、それとおみやげ対応の牛タンかつサンド極、というラインナップ。

まずは定食のリニューアルが細部にわたっていて感心します。

ごはんはもち麦ブレンドにしてあり時流を掴んだヘルシー嗜好。もち麦の話題性も高いですよね、いま。ごはんがきちんと美味しいのは大きな価値だと思います。

お椀がつくんですがこれは「牛テールとあごだしの和風スープ」。醤油仕立てとなっているのですがこれがなかなかに輪郭はっきりしたスープでとてもおいしい。お味、もっとふんわりさせてあるかと思ったのですが、牛かつの強さと対峙し得るはっきりした味に仕上げてあってなるほどと思いました。これ、大変好み、美味しいです。

小鉢や小皿がたくさんついてきて楽しいんだよ。うずらの卵に芽ねぎが添えられるのが気が利いています。卵を溶いて牛かつを浸すもよし、ごはんにかけて小さな卵かけごはんを作るもよし、というわけです。ドレッシングやたれを足してみるのもいいかもしれない。香のものもいいですねを柚大根、好きなんであります。おかわりしたいくらいだよ。

肝心の牛カツです。

いわゆるトンカツ的にただあげたものをざくざく切って盛り付けるのではなく、赤く美しい断面を見えるように盛り付け、そのうえで手元の石盤を乗せたコンロで炙って食べるという凝ったもの。好みの焼き加減にできる、熱々であるというのは楽しいし、嬉しい配慮ですね。醤油仕上げのタレがこれまた大変によい。どろりとさせないさっぱり決めた味は牛かつの食べ応えにうまくバランスしてくれます。ゴマだれは濃厚でこれで胡麻和えでも作りたいくらいのもの。とてもよいお味です。甘味と、苦味の始まりくらいの味のバランスがまた良いんだよね。

で、なぜわたしが牛かつ店レビューに呼ばれたのか。そこですよ。それはもちろん「カレーですよ。」なのよ。

小鉢にカレーソースがはいっているんです。これを如何様にもお使いください、ということなのです。カレー付きかよ、これはおもしろいなあ。

それで、このカレーにも工夫が隠されているんだよね。カレーソース、香ばしさ感じるジャパニーズスタンダードなスタイルの、ザ・カレーライス的なもの。カツを乗せて食べるなどするにはこういうスタイルのジャパニーズクラシックが一番いいに決まっています。そりゃそうだ。カツにはやはりこれでなくちゃね。

しかしそれだけでは終わっておらず。花椒を加えてあるのです。プレスリリースに「じっくり炒めた淡路島産玉ねぎの奥深い甘みをベースに5種以上のスパイスを調合した、特製カレーソースです」とありました。よかった、30種類とか言ってないで(笑)多いことが悪いことだとは言わないですけど、スパイスの種類はタイトにまとめて良い香りと味を作り出すのが腕前、という時代にもうすでに入っているのだからね。いっぱい入れると平坦な香りになっちゃうぞ。

とにかくちゃんとおいしいジャパニーズスタイルカレーにおやっと思わせる花椒の香りとちょっぴりやってくるしびれ。楽しくおいしく仕上げてあって抜かりがないね。

 

それで、当然こうなるでしょ。

テーブルの上で自分で牛かつを使ったカツカレーを作るとか、楽しくて仕方がないよまったく。楽しくてうずらのたまごものせてしまったよ。本当はうまく真ん中に乗せたかったが難しかったよ。やあ、こりゃあおいしい、おいしい。とろみ強いカレーソースは上手にごはんやカツとあわせて食べるとスプーンいらず。箸でいけてしまいました。実は目の前でうっすら煙りをあげる石盤にカツとカレーを一緒にのせて焼きカレーを、、、あ、いやいっそカレーとごはんを混ぜて石盤にのせ、カレー炒飯、わさびも少し入れてわさびカレー炒飯、、、とか色々夢が膨らんだんですがちょっとそれはあまりにもやりすぎ、思いとどまりました。石盤も汚しちゃうし周り中カレーの匂いにしちゃいそうだからね。ダメですダメ。

 

牛かつもおいしく、いろいろとエンターテイメント性のある食事でもあるし、しかもカレーと組み合わせて楽しく手元で遊べるのは、これはなかなかに価値があります。

お店の向かい側に欧風カレーの「ガヴィアル」もあるのですがここ「牛かつ もと村」に楽しいカレーメニューあると覚えておくのは良いと思います。うん、楽しかった、おいしかった。