カレーですよ4533(清澄白河 カレと。Men)カレーラーメン、できたよ。

清水店主から「できたよ!」という知らせを受けました。そりゃあもうとるものもとらず清澄白河にいかねばなりません。とるものもとらず、清澄白河へ。

 

 

カレーですよ。

 

 

少し前に行ったときに「いま、カレーラーメン開発しているんですよ。」と聞きました。そう、「できたよ!」はカレーラーメンのこと。じつは清澄白河のカレーとラーメンの専門店、

 

「カレと。Men」

 

は清水店主が取り仕切るお店。「カレと。Men」の屋号でやっているこのお店にはカレーラーメンを想像してやってくるお客さんが結構な数いるそうで。ああ、そうかあ、なるほどねえ。が、しかしそういうメニューはないのだよね。そしてその期待に応えてしまうサービス精神旺盛な清水さん、とてもいいんです。

わたしはこの店が好き。清水さんが好き、というのがまず大前提であるんですが、それとともに好きなのが店自体。清水さんがこの店をやっていること自体が素晴らしいんだよね。

小滝橋ラーメン戦争、なんていう物騒な名前で呼ばれていた往時の小滝橋のラーメンの加熱ぶりとともに語られる「竈」のその店主、清水さんがカレーとラーメンをフラットに扱うのが「カレと。Men」の価値なんです。ラーメンで一時代を築いた店主であるのにラーメン屋のカレー、ラーメンのおまけのカレーではない、ちゃんとしたオリジナリティあるおいしいカレーを作って、とうぜんそこにカレー屋が隠し芸で作るラーメンではない本物のラーメンもあって、それがどちらにも偏らずにメニューに混在する。そこが素晴らしいんです。もしかするとラーメンとカレーがたどり着くべき楽園なのかもしれないと思っています。こんなお店、どこにもないなあ。

メニュー名、その名を、

 

「カレMen type A」

 

といいます。これがいいものだったんです。

カレーラーメンにターメリックライス、チーズがセットでやってきます。(単品もあるけどここはやはりセットがよいでしょう。ごはん、チーズまで含めての設計だからね)

ラーメン。実はわたし、ラーメンに苦手意識があるのですが(ラーメンという食べ物自体は好き)色々な親しい人の尽力によりそのイメージがだんだん払拭されている今日この頃なのです。で、目の前のカレーラーメン。

 

カレーラーメンはカレーではないです。変な言い方だけど、そういわなきゃいけない。それはつまり、ラーメン店でカレー味のラーメンを作るとどうしたってラーメンになるでしょう?「カレーライス」味に寄せてこないです。カレーラーメンだろうとなんだろうとラーメンの名がついたらそれは決してラーメンの範囲を越えてカレー寄りになってはならないのだと思うんですよ。カレーライスのライスを麺に交換したものになってはいけない、ということです。事実カレーラーメンを食べ歩いても必ずラーメンスープの存在感を強く感じて、これを受けとめつつ「どちら?」と聞かれたらやはり「これはラーメン」と答えます。そりゃあそうだ。以前5510の大滝店主と話したことがあったんですが、ラーメンはカレーになってはいけないというような話をしたのを覚えています。

そんな中、わたしがこれを食べて感じたのはいい意味で「ああ、ずいぶんカレー側にきているなあ」ということ。

清水さんとはちょいと意見が違うかもしれないんですけどね。それは清水さんがラーメンの人でわたしがカレーの人であるという立場の違いからかもしれません。

「カレと。Men」のレギュラーのカレーソースは黒々光る焙煎深いもの。香り良く旨味、酸味甘さがバランス良く混在していて、そこに渾身のラーメンスープが入って完成となる特別なカレーソースです。甘味の印象と深く焙煎された玉ねぎから欧風カレーに近いニュアンスを感じる人もいるかもしれないと感じます。おかしなスパイスの出っ張りへっこみで個性と言い張るタイプのあれではない、きちんと融合とバランスがあってみんなが笑顔になれるカレーに仕上がっている、そこに凄みを感じるよいものなんです。

まずね、それありき。

清水さんのカレーの味ありきでその先に「カレMen type A」は存在するんですよ。だからもうこれ書いてて食べてない人には伝わらないっかもなあ、と思いながら書いています。もうほとんど清水さんへのラブレターになりつつあるのかもしれないな。

試行錯誤のなかから、ちゃんとラーメンとしてすすれるのに麺を食べ切ってご飯を入れるという例の行為をすると「カレーラーメンの汁にごはんを入れたやつを食べている」のではなく「カレーラーメンの汁にごはんを入れたやつなのにちゃんとカレーライスになっている」という感を覚えて、圧倒されたんです。これすごいことだよ。どうしてこういう形にできるのか、ちゃんと両立されています。うわあ、こんなのはじめてだよ。

カレーソース、いや、ラーメンスープはかなり粘度が高くて麺によく絡みます。麺はカネジン食品謹製の太ストレート麺なのだそう。ただ麺だけ食べるときと、カレーをよく絡ませた時では甘さを感じる度合いが変わってくる感覚が面白いものです。

そして残ったスープにターメリックライスとチーズを投入し、シメで楽しむのは設計に織り込み済み。

うーん、ちゃんとカレーライスだ。なんと不思議な!こういうのできるのかあ。

とにかくなかなか言葉で伝えづらい面白さと高い完成度。わたし自身もう一度食べてもう一度このレビューを書き直したいと思っているくらいです。

ほかのひとの感想をいただいてみたいものです。他の人はどう感じるんだろう。