カレーですよ4553(木場 ジャンカレー)ジレンマ。

なんというのかな、チェーンカレー店の中で一番日本人のカレーライス感を表現できているのではないか、と思っているお店があります。自らもそれを認識している様子で、店頭のバナーにそんなことが書いてあったと記憶しています。

 

 

カレーですよ。

 

 

良くも悪くもCoCo壱はどこまで行ってもCoCo壱で、その源流である昔の喫茶店カレーの味は揺るぎなく、もはやオリジナルとして認知されているといってもいいでしょう。あの味はけっして内食のカレーライス、おうちカレーではないチューニングだと感じます。

カレーライス、日本でのその始まりは西洋からやってきたハイカラなもので、外食で食べるメニューでありました。そして昭和以降、家庭用の簡便な固形カレールウが発売になってからは内食の分類に印象強いと感じます。CoCo壱のそれはその流れの上にはないといえましょう。

ではなにが、となるわけですが、わたしは

 

「ジャンカレー」

 

を思い出すんですね。

東京下町ローカルの小さなチェーンですが、その芯は強く、正しく昭和以降のニッポンのカレーを念頭に作り続けていると感じます。高校生の時から通ってるんですよ。

まず、いつでも熱々なのがいい。いいんだよなあ。ごはんも、カレーソースも熱々なんです。それで、ごはんがとてもいい。パリッと炊けていてちゃんとごはんの味と香りがして、おいしいのです。すごく大事。

そのおいしいごはんに正しく王道のカレーがかかるわけで、意外と欲しても手に入らないんですよ、こういうカレーライスは。意外とね。

この日は木場のジャンカレー。

頼んだのは、

 

「スタミナカレー」

 

うん、うまい。ボリュームもあるしね。しかし少し後悔するんですよ。いつもそう。

素のジャンカレーはお安いんです。うれしいけどなんかちょっと申し訳ない気持ちにもなります。それで何か乗ったカレーを頼むわけですけど必ずちょっと後悔するんだよ。

ジャンカレーは白メシとカレーソース。それに福神漬けだけで完成すると思っています。まあこりゃあ、高校生の頃から通ってきて、とうぜんお金なくてずっと素のジャンカレーを食べ続けてきて、そんな嗜好に至ったからなんですが。なかなかそれは変え難いんです。

 

ただね、それとは別に熱々のシンプルなカレーライス。この魅力に抗うのは難しいのも事実だと思っています。

いろいろのせるのも華やかな見た目になるのもいいですよね。でもジャンカレーはもともとの素性いいカレーソースとごはんだけで構成されてこそ素晴らしいとおもってしまうんです。このバランスが一番と知るとなかなか他に行き難い。

そう言いながらいつも「安くて悪いなあ」と思いながら何か乗せて、やっぱり素のやつがいいなあ、と思ったりと、ずっと同じことを続けています。

 

わたしはジャンカレーを愛しているのです。