【レビュー】これはハマった。「つくるんです」ドールハウスサイズのキャンピングカーをカスタムしよう。:PR

マズイなー。楽しすぎる。これ、締め切りあるんだけどなあ。作り始めたら面白くて止まりません。

 

ちょっと楽しいやつが届きました。自分で作るやつ。

これはなにか、といいますと、 ミニチュアハウスとかドールハウスと言われる類のもの。自分で組み立てるんですね。

うちの奥さんがむかしむかし、代官山のヒルサイドテラスでバイヤーの仕事をしておりました。そのお店のすぐ並びに専門店があったんだよね、ドールハウスの。

ヨーロッパなんかで盛んな趣味らしいのですが、まあ凄まじいものがありました。もう日常のもの全てがミニチュアとして存在して、それを組み合わせて自分の理想だったり夢だったりの家を構築していくの。

 

わたしも亡くなった父の影響で昔からミニチュアやプラモデルは好きでした。特にクルマや飛行機なんかです。

それでね、今回写真家の友人、こばやしかをるさんがちょっと面白い話を持ってきてくれて。

 

「はぴさん、キャンピングカーの模型つくらない?」

 

って。一も二もなく受けたんですよ。面白そうだし、キャンピングカーっていうキーワードだし。

やる気ぐんぐん出てきます、アウトドアとかそういうものに繋がるものですから。

 

「つくるんです」

 

という名前の製品ラインアップなんですが、大きく分けて2ラインあるみたい。ドールハウスとウッドパズル。どちらも木の板をレーザーで抜いてあってそれをプラモデルのランナーからパチンパチンとはずして組み立てるみたいなイメージです。

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ウッドパズルはその名の通りでちょっと立体パズルのイメージで、ストレートに組み立てると完成して満足いく感じ。模型として楽しむものと、ギミックが組み込まれていて木製の歯車を組み合わせたりゼンマイを使ったりする動かしてメカニズムを楽しむものがあります。

で、ドールハウス。これがなかなか手強いんだ。でも楽しいんだ。ストレートに組んでも楽しいし夢中になるんですが、カスタマイズが楽しいんです。自分の理想を反映できるわけです。こりゃあハマります。

それで、うけとったキャンピングカーをどうしてやろうかといろいろとカスタマイズを考えます。けっこうぱっと決まったんですよね。イメージはあれ。ウィネベーゴ。

アイオワが本拠地のアメリカンモーターホームの巨塔です。キャンピングカーはどうしてもエアストリームの名前が出てくるんですけど、そっちも好きだしあこがれだけど、実はわたし、子供の頃の記憶を辿ったらウィネベーゴが根っこにありました。トミカであったんだよね。グリーンのストライプの。あとアメリカのドラマなんか見てるとよく出てくるんです。Wのマークから続くブラウンのストライプのやつで、フロントマスクが逆スラントのイメージ。このイメージで作ってみようと決めました。

 

 

でね、組み立て始めてすぐに、あまりのパーツの多さと手を動かす部分の多さにちょっとどうしようか考え込んでしまったんですよ、パッケージを開けて。こりゃあ結構な大ごとだぞって。だけど、作りはじめたらなんのことはない、すごく楽しいの。めちゃめちゃ楽しいんです。老眼がちょっと大変なんだけど(笑)

これ、いいねえ。プラモデルも面白いんだけどこういうドールハウスとか、より昔のプラモデルじゃない「模型」的なアプローチといいましょうか、すごく楽しめるんです。なにしろプラモと違って自由度がすごくある。それがいいんです。

3アイテムほど作った時点で加速がつきます。例えばこのテーブルとイス、座面、天板は木を形通りに抜いてくれてはいるんだけど足とか背もたれとかは針金を自分で測って切って曲げて接着して作るわけです。いやもうスゴイ大変!なんだけど形になるとスゴイ楽しい。満足感がすごい。自分でこんなの作れちゃうんだ、と感激します。

ああ、どうしよう締め切り。楽しい。なんていいながら、どんどん深みにハマっていきました。

こだわりすぎたりやり過ぎたりしてんのはわかってるの、自分で。こんなにやんないでもいいの、本当は。でもやりたい。やりたいからやった。そういう感じです。

ベースがレーザーカットされた白の厚めのボール紙。そこに付属の印刷されたものは使わずに、自分で揃えたベージュの色紙をカットしてきれいに貼って。そこに厚めの濃いチョコレート色の紙を別パーツで作って貼り付けてあげます。ほんの少しの立体なのだけどニュアンスが出るのだよね、厚紙で。ああ、たのしい。

タイヤハウスとツライチにすれば楽なのに別パーツのカットまでしてタイヤハウスの上辺を少し出っ張らせたり、ドアツライチはかなり楽になったろうに別パーツドア部分カットとかね。近くで見るとアラもみえるけどなんかやりたくてやった。止まりません。

窓をカスタマイズしました。跳ね上げ式にしてみたんですよ。ほら、VWのウェストファリアとかね、サファリウィンドを思い出しながら、とか。もうここらへんで自分がキテるのがわかります。

ウィネベーゴのWはもっと大きめで下に長いよねとか思い始めてこわくなって考えるのやめました。もう一度型紙からやろうかと一瞬だけ思った。あぶないあぶない(笑)

屋根もね、カスタマイズ。屋根をそのまま閉じて接着しちゃうのもったいないもん。仲が見える方がいいから。風呂のふた風に開くことができます。本物だったら強度、構造的にまず無理なんだけど、模型だからできちゃう。ああ、とまらない。

写真の上に見える細長い箱。これも自分で組み立てるんですが、この中にLEDが仕込まれておりまして。電池ボックスもあってこれが照明になるわけです。ボール紙で3辺を接着して箱を作って、LEDを接着、固定して熱収縮菅使って配線までやるんだよ。トレーラーハウスの中を配線這わせて床下の電池ボックスまでコード引っ張ってやるんです。電気工作までやるとは思わなかった!

苦労した甲斐があり、おかげでライトを仕込むと、夜、この雰囲気。ああ、これたまらないなあ。自分がドールサイズになってこのトレーラーハウスに乗り込んでみたいと強く思いました。ああ、浪漫だわ。

バンパーも吊るしのままがいやで、アルミシートを貼ってオーバーライダーを立てて、ステップになるようにして。こういうところ、趣味が出るなあ。クルマ好きだからね。

これがホビーというものだと強く理解しました。なんの得にもならないのにやめられないんだよね、楽しいから。

満足は自分の奥の方だけにあって、ただそれだけ。なのにやめられないんです。

正直やりすぎ(笑)でも正直どんだけでも作り込みたくなるんです。楽しすぎるよこれ。本当に自分の好みのキャンピングカー作りたくなる。小さいのも自分が乗れるやつも。そんな夢を見てしまいます。

 

こういう昨今です。せっかく部屋にいる時間が長いなら、こういうのはいいんじゃないかな、ホントに。