レトルトの、保芦宏亮さん作「チェッターヒンマイルド」、2回目、2箱目です。
カレーですよ。
ミャンマー料理研究家、保芦宏亮さんの手になる第3弾の製品がこれです。
オリジナルは第1弾の、激辛仕上げのやつ。あれ、おいしいんだよなあ。激しく辛いのに、しかもわたしはそれほど辛さに強いわけではないのに、いけてしまうという魔法。進んでしまうというマジック。魔性の激辛レトルトカレーなのですよ。
「チェッターヒン」はミャンマーのチキンのタマネギとトマト煮込みとも言える料理です。これを激辛に仕上げた前作のオリジナルは強烈だったよなあ。辛いんだけどうまい。うまいから辛いんだけど食べちゃう。また口の中が辛くなる。でもうまいからまた手を出す。そんな繰り返しでたちまち平らげてしまう魔性のレトルトでした。おいしくてストックを欠かせません。
そんな魔性の激辛レトルトカレーをもう少し幅広く多くの人に、と辛さを抑え目にしたのがこれ、
「チェッターヒンマイルド」
です。
パッケージを手に取るとズシリとくる重量感は骨つきの鳥手羽元が2本まるまる入っているから。粘度が高くちょっとペーストに近いイメージなんです。カレーというよりおかずに近いかな。
とにかくもう、強いうまみが!濃いトマトの凝縮感が!ぐいぐいとメシを進ませるんです。ピーナツオイルの香りやガーリックのパンチが口の中でぐるぐるとまわり、もっとメシを放り込めとせかしてくるんです。すごい、すごい。
前回同様、メシは2膳分を抜かりなく準備して、ゆで卵も添えて万全の体制で挑みました。結果、サラサラと完食で。まさにこれは「メシ泥棒」です。これ、レトルトじゃなくて瓶詰めにして佃煮的アプローチでもいけるんじゃないだろうか。まさにご飯の友、いや、いけますよ。
そして、何よりも大事な話し。
チェッターヒンを食べたら、現在すでに半年を越えた、未だ虐殺の嵐吹き荒れる現在のミャンマーの状況を思い出して欲しいのです。意見もやり方も考え方もいろいろあると思います。しかし人死が出てそれが止まらないという理不尽が毎日続いていることは、多くの人が知っておくべきだと思うのです。
メシがうまい、で終わってはいけないと思っています。
外国の郷土メシは、文化や理解の入り口になっています。