一目惚れしてから随分長く悩んで、結局買った靴です。
これがなかなか良い靴なんだよね。ドクターマーチンのサボサンダル。それだけで欲しくなると思いません?
さて、サボサンダルとはなんぞや。
いわゆるあれですね、クロックスサンダル。あれのこと。つっかけです。
サボというとわたしは木製のヒールがついたアウトソールやコルクのインソール、サイドの鋲打などのディティールを思い出すのですが、もともとは木靴をルーツとして持つサンダルのこと。素朴なものからのスタートしています。現在ではクロックスサンダルなどもサボの括りで呼ばれているというわけです。つま先が隠れた突っかけとでも覚えておけばだいたい正解です。
「Dr.Martens CARLSON / カールソン サボサンダル」
さて、そんなシューズをドクターマーチンが手がけたとくればそりゃあ気になる、欲しくなる。
そういうルーツからというよりも、このカールソンサボサンダルはドイツのビルケンシュトックのものの流れにあると感じますね。
この手のシューズがとても好きなんですが、実はこの靴を迷っているタイミングでなんとGUがそっくりのものを発売したんですよ。その価格2480円。ありゃーと思ったんですが、そちらは購入せず。やはりディテールも違えば質感も違う。あたりまえです。なによりあのソール脇の黄色い縫い目がない、そこです。1/5の価格は魅力的ですけど身に付けて納得と満足がなければ、とドクターマーチンを選びました。(実は買った。その後買った。だってなんかすぐ安くなって。だから色違い2種とも買った)
ボックスからしてスペシャルでね、靴を取り出して箱の底を見るとマーチンソールの足跡が印刷されているという洒落っ気、楽しさ。これこれ、こういうの。こういう部分も体験としての価値の一部で、お金払った分だけちゃんと楽しませてくれるわけです。やはり選んで良かったなあ、という感が湧き上がります。
インソールの型押しロゴやイエローステッチにドクターマーチンの血脈を感じてウキウキします。ソールには、フラットなカジュアルシリーズで使用されているVibeソールを使用。ヒールがつくタイプではないのでごっつくならずにスマートでナイスチョイスだねこれは。
久しぶりに、買って早々におろしました。わたしにとっては珍しい。いつでもついつい部屋で開けては眺め、またしまい、をくりかえすのでねえ。
革の靴はいいよね。一度履いて半日外を歩いたら自分の足の動きに合わせて早速やわらかな皺が刻まれました。これがとてもうれしい。どんどん自分の皮膚にしていかなければね。
ひさしぶりにすぱっと買っておろしました。
たまにはいいね。それでも1週間部屋で愛でたんだけどね。
【追記】
実はその後、スタジオまで電車で行く程度の感じで負荷のない使い方で3回ほどはいたんだけどストラップのカシメがとれちゃった。が、販売店さんとドクターマーチン、迅速に動いてくれて早々に交換品を送ってくれました。こういうところから信頼とかいい印象とかが出来上がるよね。ありがたいことです。