先日、おしごとを受けた不動産系のライフカルチャーマガジン「オヘヤゴージャーニー」。神田神保町を食べ歩いて書きました。もちろん、
カレーですよ。
賃貸物件探しサービスの「オヘヤゴー」と対になるポータルサイトなんですが、暮らしと地域というテーマで様々な切り口のコンテンツが盛りだくさんのサイトです。読んだらコンテンツがどれも楽しくてしっかり読み込んでしまいました。
オヘヤゴージャーニー
さてそうなると気合も入ろうってもんで、ぐるぐると神保町を歩き回り、かなりたくさん写真を撮ってとっておきのお店を3軒紹介しました。それぞれ方向が違う3店、古くからの洋食店「ボーイズカレー」、打って変わって洋食だけどモダンで洒落ている「洋食膳 海カレー TAKEUCHI 神保町本店」。そして都内でもまだまだ貴重と言えるジャンル、スリランカ料理の、
「スパイシービストロ タップロボーン神保町店」
にいきました。
取材当日はカピラさんがいなかったんですが、気心知れているカイラさんですから。メッセンジャーでオーケーをもらってコックさんと少し話してランプライスを持ち帰り。
「ランプライス」
は、ちょっとマニアックなお弁当。スリランカのお弁当です。
植民地時代のスリランカにやってきた外国人男性とスリランカ人女性が恋に落ちて生まれた子供たち、バーガー人と呼ばれる人々の中でオランダ系バーガー人のひとたちに伝わるのがランプライス。
バナナの葉っぱに包まれたちょっとすごいやつで、葉っぱの包みをひらくとよい香りがふわりとあがります。
炊き込みごはんに豆のカレーがかかっており、そのまわりに何種類ものおかずやカレーがそえられています。葉っぱでギュッと包んで中身もキュッと圧縮されるので、おかずの味がごはんにしみて、それがとてもおいしいんです!とカピラさん。
甘味の要素があるおかずも多くてわたしたち日本人の舌にもささる味。
カピラさんにこのお弁当のルーツを聞くと、
「スリランカの人が旅行したり畑仕事に行くときのお弁当。おかあさんが朝早く起きてバナナの葉っぱを庭から取ってきて、それを炙ってカレーやごはんを包むんです。オランダがスリランカを植民地とした時代があって、そのお弁当をオランダ人が見てまねをしたのが始まりと言われています。でもオランダ人が作ったものはスリランカ料理だけではなく各国ミックスのお弁当だったんですよ。オランダ人以前にいたポルトガル人や南米などの食文化の料理もミックスされて出来上がったんです。」
と教えてくれました。なるほどねえ。
甘酸っぱいピクルスはマレーシアとかシンガポールから来た料理なんだそうで実はランプライスの中のスリランカ料理の要素ってすごく少ないんです。まったく面白い。
海外旅行も行けないこんな昨今です。
こういう楽しいお弁当をおうちに買って帰ってひととき、異国の味と香りを楽しむのは楽しい刺激になりますよ。
「カレーライターはぴいと行く! カレー激戦区・神田神保町で個性派カレーを食べ歩き」