カレーですよ4674(大島 拉麺5510)とても尊敬しているラーメン店。そのラーメンとカレー。

またもやおもしろいラーメンを食べさせてもらっちゃいました。いや、おもしろいでは済まされない。ものすごいやつ。

あれ、なんだったんだろう。

 

 

カレーですよ。

 

 

いや、ちがうの。ラーメンはすだちの乗ったラーメンなんです。

で、すごいなこりゃあとおもったのがスープが2種類入ってるというところ。ちがうのちがうの。合わせ出汁とかの意味の2種類ではないの。麺を挟んで2種類のスープが別々に入っているんですよ、同じどんぶりに。えええ、なにそれ。あたりまえだけどどんぶりに敷居なんかもちろんないし。魔法かこれは。

塩と醤油のスープが別々に入っています。なんだこれは。

塩と醤油のスープが隣り合わせで一つのうつわの中に混在するわけですよ。当然麺をすすっていれぼ段々に混ざってくるわけです。意図的に混ぜてもいいしね。実に面白いし、その「混ぜる、混ざる」というのが南アジアのカレーの類に似たスタイルだとも言えるかもしれません。スープ自体が面白くて強い魚介の出汁の香りが一口目でどんと前に出たり二口目ではスーッと引っ込んだり。牛骨出汁がとてもマイルドで分厚くて。

乗っている肉も凝っているんです。最後にスープが冷めるとスモーキーな香りと苦味が上がったり。いろいろやりすぎだぞこれ(笑)要素多すぎ。なのにまとまってる。いやーもっと書きたいことがあるんですが大滝さんの話に耳と頭が追いつかない。相変わらずの天才の仕事だわ。

 

で、この日はカレーもあるんです。

このカレーも曲者でね。かなりのスパイスが使ってあるはずなんですが脂の旨みでそれをまるくまるく抑え込んでえらくマイルドに仕上がっていて、それがかなりいいんです。ホールの黒胡椒の効きが弱いな、と感じるほどの脂と出汁からやってくる大きな旨味。カルダモンも見え隠れしており戯れに噛んでみたりすると楽しいわけです。

大滝店主のスタイルのいつものカレーライスより甘めに仕上がっているのはたぶん脂の旨みから。わたしとしてはより好みなので嬉しかったよ。

 

何が貴重かというと、このカレーライス。ちゃんとラーメン店で出てくるカレーライスの規範を越えずにものすごいものに仕上がっているところ。なんだこれは。尊いなあ。天才の仕事には毎度説明できぬなにか得体の知れぬものが潜んでいるのです。

しかしこのカレー、5回人生を繰り返したくらいうまいぞたまんないぞ。

そしてこれはおまけです。ああ、もうぜんぶうまい。

量も、情報量もいろいろ多すぎ。