カレーですよ4675(河口湖町 ガンジス川)赤い、トゥクパ。

2軒ほどあてにしていた店がゼッコーチョー(臨時休業/アキノ・リー©︎)で行く先のなくなった富士吉田から河口湖町界隈。うーん、夜これだといまは本当に厳しいんだよね。(緊急事態宣言当時)なにしろ代替探してるうちに店が閉まっちゃうのですよ。なんてこった。

 

 

カレーですよ。

 

 

それで、前から名前は知っていたのですがちょいと行かないままになっていたお店を選びます。

なんだかんだで抜かりないわけです。うふふ。

 

「ガンジス川」

 

という名前。

ネパールレストランなのです。いいのですよ、それで。別にいいじゃない。ポカラとかチョ・オユーでは日本人にわかりにくいよね。それはつまり商売につながらないということだから。それではダメなんだよ。商売なんだからさ。特に地方ではそこを気をつけねばいけないと思います。だれにもわかりやすく、ね。

そんなこんなでガンジス川。インネパを笑うものはインネパに泣くんだよ。ほんとだよ。まずはまずは入り口が大事で、結果うまければいいんだし。

で、頼むのが、

 

「トゥクパ」

 

というへそ曲がり感。うひひ。だってトゥクパは意外と用意のあるお店少ないですからね。珍しいので頼みます。ネパールの汁麺です。焼きそばがチョウメンだよね。ネパール料理らしきメニューはこのお店ではアルコアチャールにモモ。チョウメンにトゥクパというところです。

注文をすると「カラサハドウシマスカ?」と聞かれて目が泳いでしまいました(笑)うむ、トゥクパって辛さ選べるとかそういう種類の食べ物だったっけ?もしかしてカレーラーメン出てくるか?それともあたしの知識不足か。

不安に手のひらがじっとりするけどここは引けません。笑顔で「中辛ね」と言ってしまったよ、声は震えていたかもしれない。

しばらくすると「コレサービスネ」とスープ、サラダが出てきました。あ、これ。なんか、うん、これはもう組み込み済みのセットだよね。注文したものがカレーだったら違和感ないやつ。セットサラダ。カレーならついてくるけど麺類にはメニューにセットってなってない。麺類、単品だと単価安いし悪いなあ。気にしなくていいのに。

サービスの心はうれしいですよね。心意気ってやつはホント、ありがたい。こういう心意気は世界共通。ありがたくいただくこととしましょう。

さあ、出てきたぞトゥクパ。どうだ、どうなんだ。あ、カレーラーメン(笑)

予想はしていましたけど、赤いトゥクパが出てきたよ。たしかトゥクパって鷄出汁の塩ラーメン的と記憶しています。でもそこでそういうことだ、とか言っちゃいけないのが南アジアの料理です。例外はある、というより例外多すぎですから。日本人とは違うツボで守るところを守り、そこにイノベーションを乗せてくるのが南アジアの料理です。

にんじん、ピーマン、ニラ、キャベツ、豚肉、エビ。野菜がたくさん入っていてうれしいね、これ。ちょっとリンガーハット風味を感じます。野菜も肉も細切りで揃えてあり、コックさんのこだわりと美学が見てとれます。(厨房から包丁が何かを刻む音が聞こえたんです。つまり使い回しではない。尊いぞ)

スープはニンニクが効いたチキントマトスープという風情。これがなかなかにいけるのですよ。ああ、これおいしい。アレンジメントだったとしてもまったく問題ない。おいしいから。むしろこれがいい。これがすき。

なんだかんだでたっぷりと入ったスープまで全部飲み干してしまいましたよ。

帰り際に「コックさんのオリジナル?」と聞くもいまいち伝わらない様子。あ、いやいや、いいんです。気にしないで。

とにかくおいしかったと伝えるとにっこりしてくれました。とてもよかったですよ。

うん、これ、また食べたい。寒くなったらまた食べるよ。