わたしには特別に思っているお店がいくつかあります。いや、どのお店もご縁できれば特別だよね、と思っています。が、それでも特別の中でまた特別、などいうお店があります。
カレーですよ。
衝撃の出会いを果たし、その魅力にのめり込んで、こころから多くの人に伝えたくなったというお店があります。思い余ってそのお店にはちょいとふさわしくないかもしれないわたしの連載誌の取材まで申し込んでしまった(笑)
快諾してくださって、とても嬉しかったです。(すみませんご無理言って)
千葉の、
「ベンガルタイガー」
が、そんなお店のひとつ。
実はランチプレートをまだ食べていなかったんですよ。日替わりだったかな、週替わりだったっけ。
その時々の食材の仕入れとシェフ、サヒドさんのひらめきで変わっていく料理を楽しめるプレートで、いつもとても気になっています。面白いもの、美味しいものがいつでもお皿の上に乗っています。
この日の料理もどれも面白かったしおいしかったなあ。
ニョッキのようなものが入る、これはサブジ、だろうかしら。
これ、とてもおもしろいんです。食べていくとニョッキ的なもっちりしたのが入っていてそれとは別に今度はがりっと揚がったフライもやって来ます。歯にちょっとくっついて残る感じのこれなんだっけか。
あれだ。揚げ餅を思い出した。あの感じが食感にあります。うわ、おもしろい。それがスパイス仕立てになっていて、なんだか脳みそを刺激されるのが楽しくて仕方がないひと品。きゅうりのフレッシュのマリネとよく合っています。冷製に仕立ててありました。
チキンの大きいのは、フライドチキン。これはガイトォードの風情があるね。タイ料理だ。
タマネギとスイートチリソースを合わせた甘酸っぱいソースが大変に美味しくてフライドチキンによく合います。
ボリュームもあって圧倒されますねえ。こんなにのっけなくてもいいのに(笑)サヒドシェフの愛が溢れます。
カレーは濃いめのぽったりしたものでした。豆からかな?じゃがいもからなのかな、舌に引っかかる手応えが大きなおいしいものでした。
ああ、これいいねえ。カレーリーフがたくさん入っていて、コリアンダーが強く香る印象深い味です。
これは好みだなあ。他で食べたことがありません。
ごはん、炊き込みご飯になってたなあ。まったく手がかかってるなあ。
全部です。ぜんぶおいしい。
マンゴーラッシーはマンゴーの方が勝っているフルーティでここちよいもの。マンゴーが勝ってしまうというリッチなバランスに頭が下がります。
これでセットドリンクというのだからいやはや。まいっちゃうよね。
それで、大好きなやつ。去年のこの季節に飲んで忘れ難いと思ったやつ。追加で梨のラッシーをお願いしました。
これ、わかっているつもりでしたけど改めて、やっぱり素晴らしい。
ラッシーの甘味、酸味と梨を重ねるとちょっとリンゴのような、でもそれとは違う不思議なニュアンスの風味になって印象深い。もちろん梨はフレッシュ。(気がつけばサヒドさんがこれ、おごってくれちゃってた。すみません、ごちそうさまです)
全体に、綺麗、かわいい、おいしいがあって、でもそれだけでは終わらせぬ大ボリュームもあって、隙がないんです。大変うれしい。
そしてやはり「ベンガルタイガー」は一流のレストランだと感じます。やっていることや目指しているものが色々なところから見えてくるのです。
厨房にこもり忙しくしているはずのサヒドシェフが何故なのか知らぬ間にわたしを認識しているんですよ。気がついてくれているんです。そっと厨房から顔を出して笑いかけてくれました。どう考えても厨房からは彼にはわたしの顔は見えていないはずなのだげど。
飲食を10年ほどやっていたのでわかるんですよ。「背中に目をつけろ」なのです、
飲食は。常に気持ちをカスタマーの方に向けておけ、ということ。ホールで何が起こっているかを全員で理解、把握してサービスをする。これが理想。そういうほうに向いているのがわかるお店。その姿勢がわかるのが素晴らしいんです。正直これ、出来ている店そんなにないです。
料理の美味しさもそうだし、そんな気遣いもそう。いろいろな小さな魔法が重ねられ、たとえばミシュランガイドに載ったりする理由となるわけです。
ベンガルタイガーの質の高さ、納得せざるを得ないと感じます。
【MEQQE】「気付けば1万食突破!はぴい’sカレーですよ!MAP」
おいしいお店、楽しい場所、便利な施設。色々見つかる地図アプリ「MEQQE」(めっけ)にこのブログ「カレーですよ。」の推薦店舗が100箇所以上!ダウンロードしてつかってみてね。このお店も載っています。