まったく悪くない。悪くないんだけど、ちょっとこう、なんというか特徴に欠けると感じてしまうのだよねえ。
カレーですよ。
ちょいとまえに食べた今回の松屋のスープカレーにはそんな感想を持ってしまったんですよね。もう販売期間終了したちょっとまえにやってたやつ。
松屋がスープカレーをやるのは久しぶり。
随分前にやった時に食べた印象、良かったのでまたたべました。
「牛肉とごろっと野菜のスープカレー彩り生野菜セット」
ホームページを見ると「野菜と肉の旨味が溶け込んだ贅沢なスープカレーにご飯が進む! 食べ応え満点で食欲の秋にぴったりな逸品です。」とありました。
思うにスープカレー、現在のラーメンとちょっと似た感じに思えるんですよ。
スープを極め、麺にこだわり、特別な一杯、とかそんな磨いたり削いだりというまさに切磋琢磨状態で鬼気迫る一杯が、実はわりと手に入りやすい。それで、そういう感じのものが話題に登ることも多いじゃないですか。
スープカレーにもそこまでじゃないけどなんか近い空気を感じていて、すごく完成度高いスープカレーが多いわけです。それぞれ個性も強く出してきているし。
そういうものの中で、松屋のスープカレーはよくできているし美味しいけれど周りの状況から少々埋もれてしまう感じになっているのではないかなあ。悪いって言ってるんじゃなくてね。
たとえばけっこう辛さを強調してきているんですが、あれをもう少し抑えるとスープの素材の味の良さを伝えられたのではないかなあ、とか。スパイスの香りも高いけどスープの出汁の香りも大事にしてあげてほしいなあ、とか。そんなふうに感じたんです。
輪郭強く、味にはインパクト、が松屋のいつものやり方で、だいたいいつでもターゲットに対して成功しているとおもうんですが、スープカレー、実は繊細なものだからもう少しトーンを落としてあげても良かったのではないかなあ、と思ったりしてね。ターゲットが違うという話しが出れば、この話しはそこまでなんだけどね。
とはいえチキンの方ももう一度食べてみてもう一度考えてみたかったなあとは思っています。来年はどう出るかな。