カレーですよ4720(松本 メーヤウ桐店)9種のカレーバイキングに圧倒される。

メーヤウと言えば西早稲田、そう決まっています(異論歓迎)が、しかし。

メーヤウと言えば西早稲田ではなくてわたしの場合信州松本のメーヤウの2店舗ということになるのです。

 

 

カレーですよ。

 

 

少し前の話題、西早稲田のメーヤウの復活劇をワクワクしてみていたあの時から少し間が空いて、今度はメーヤウ、早稲田の学食で提供されるようになったというニュースが。すごいねえ。よいねえ。ストーリーというものがある。素晴らしいねえ。

そんなこんなで松本メーヤウです。

最近はずいぶんご無沙汰だったんですが久しぶりに白樺湖の向こう側に用事ができたのでね。「OYO プチホテル花南 車山高原での体験宿泊」ということでお出かけしました。たのしかったなあ。

さてとカレーだ。クルマで出かければ相変わらずの寄り道旅。それで白樺湖から足を伸ばして松本まで。

 

「メーヤウ桐店」

 

にお邪魔することとしました。

懐かしき桐店。例の漢字の看板にしばし見惚れます。

さて、13時過ぎ。13時すぎてもお客が切れることない繁盛店。たまたま凪のタイミングで良い位置に座ることができました。いいね、全席見渡せる入り口脇の席。

 

そして、注文も何もないわけですよ。ホールの女性が何やらつぶやくもわたしは聞きもせずに頷くだけというわけです。(耳の調子が悪くてよく聞こえなかったの/笑)だってさ、バイキングだから。ね。

カレーは驚きの9種類。むかしよりも種類が増えているようす。すげえなあ。たいしたものだよなあ。どれも基本煮込み料理で9種類の仕込み、作り分け、それを同時提供。これはとんでもないことだと思います。

さて、カレーとご飯をよそりにいこう。

 

スリランカビーフカレー

飲める旨あじ、という感じです。スリランカ風となっているけどこれ、もはや欧風に近いんじゃないかしら。が、辛さがしっかりあるんです。けっこう辛いぞ。思い出した、そうか、これはあれだ、日本の古いタイプのスリランカレストランスタイルのカレーだな。そういうやつだね。ビーフとジャガイモと少しの玉ねぎ。うん、そうそう、こういうやつ。これ、貴重品だと思う。こういうの食べられる店、いまは案外少ないはずだよ。たとえば渋谷のマリーライアンガニーの元々のお店、スジャータなんかにあったスタイルです。スリランカ本国ではこういうスタイルどうなんだろう。存在しているのかしら、今もあるのかの。東京に戻ったらカピラさんに聞いてみようっと。

 

インドチキンカレー

パウダースパイス多めな感の辛口で、個性ある切れ味鋭い良カレーです。インドのカレーにからさを求める人にぴたりとくるんじゃないかしら。わたしはこういう感じ、好みです。

日本人が作る良いインドカレーだと感じます。これも、良いもの。

 

タイカントリーカレー

メーヤウとくればやっぱり辛いタイカレー。風味強いが辛さも強い!いいねえこれ。うまくてやめられないけど辛い、辛い、辛い。お汁少なめ野菜多めでそこはまろやかさの部分です。しかし、そのまろやかさを押しつぶすような辛さ、そのバランスがクセになるんだよ。

信州のメーヤウのカントリーは魔性だな。

 

タイレッドカレー

ココナツミルクが香り良く、さらさらさわやか、しかしどすんと辛い。そして他のタイ料理の店では出てこない、メーヤウならではのこう、なんというか、バランスというのかこれは。

いやこれだなあと納得。これぞメーヤウ節。メーヤウの代表的な味です。

 

タイグリーンカレー

レッドカレーと同じくメーヤウ節の味わいのグリーンカレー。具材にブロッコリなど入れてくるのが洒落ているねえ。これもしっかり辛くてさらさらで、ごはんもさらさらと胃袋に消えていくおそろしさ。

気をつけろ、無限に食べられる胃袋ではもはやないんだからさ(歳)

 

タイ挽肉

挽肉のよい味が素直に出ている万能選手。おかしな主張がないので他のカレーに混ぜてもよいんじゃないかしら。挽きの目が細かくてそれが良い食感になっています。

どういう感じでタイ料理なのかちょっとこう、独特で表現が難しいのがまたメーヤウならではだと感じます。これもナイス。

 

甘口カリー(ポーク)

思わずにっこりの幸せ甘口。ずっと食べていたいジャパニーズスタイルオーセンティックカレー。こういうのはなんだかホッとするしとても好きだ。ああ、好きだなあ。

思うよりもらさらさで、そこもチャームポイントと言える良カレー。これこそずぅと食べちゃうやつ。

 

鶏ミンチカリー

挽肉カレー、これまた甘口でとても良いのです。ちょびっとオレガノの風味がある気がするけどいや、気のせいか。野菜からかもしれないな。甘い青い香りがそう思わせるんだと思います。

挽肉のビッツがコーンやグリンピースなどとあまり違わぬサイズにしてあって一緒に食べると食感が面白い、楽しい。これはいいね。

 

ハッシュドビーフ

刻深い焙煎の香ばしさ。グリンピースに至福を感じます。ほんのり酸味の洋食定番。個性強いカレーの中にあって逆に際立つお味。

これがあってよかったなあ。

ここで、あ、と気がつきます。ごはんがおいしい。すごくおいしい。ちゃんとおいしい白ごはん用意してくれています。しかもぱりりと美しく炊いてあるし。これはいい、尊いなあ。ごはんあってのカレーだからさ。ごはんがきちんとおいしいお店は信用ができます、全面的に。

そして、やっぱりバイキングは楽しいよね。全メニューを自分の好きに如何様にもできるというのは本当にちょっと代え難い幸せです。

特にカレー専門店でカレーのみのメニューでブッフェを組んでいるお店で9種類の作り分け、提供なんていう前人未到の領域で毎日やってらっしゃるのはもうとんでもないことであり、とにかくお客全員で大事にしなければいけないお店だからね、松本の皆さん。

大変に良かった。いって良かった、幸せになれた。

ああ、幸せだなあ。頭、ぼーっとしてきたぞ。