カレーですよ4780(レトルト 伊勢醤油 薬膳シリーズ「いのちのたね 豚肉の薬膳カレー」)中華薬膳スタイル。

ひとつ前にも書きました。ある日、上野毛戸さんから重たく大きい荷物が届いたんです。梱包を解いて驚いた。

レトルトカレーが3種類、30個!おいおいおい(笑)

 

 

カレーですよ。

 

 

いやこれ業販の単位だから(笑)個人へのプレゼントじゃなくて納品だしこれ(笑)

そして、これはカレー漬けになれということではなくて、心ある人に手渡して味わってほしいという意味に違いない。そう受け取りましたよ。上野毛戸さん。なので、わたしのラジオ番組でゲストに差し上げたりしています。

ヤマモリ株式会社のグループ企業、伊勢醤油本舗株式会社からの荷物です。まさか伊勢醤油本舗ブランドでのカレー開発があるとは思わなかったので驚いたんですよね。上野毛戸さんは伊勢醤油本舗株式会社の代表です。

薬膳シリーズ「いのちのたね」という新しいラインナップ。薬膳料理研究家のパン・ウェイさんが監修しています。著書もたくさんお持ちのようでNHK「きょうの料理」でも活躍、代々木八幡に中国料理と薬膳を主体としたキッチンスタジオを構え料理教室を主催。腕のある方のようです。

薬食同源、食養生。薬膳がテーマのカレーと粥、スープのラインナップになっていました。その中にカレーが3種。牛肉の薬膳カレーに続き、

 

「いのちのたね 豚肉の薬膳カレー」

 

をいただきます。

あ、おもしろい。これおいしい。中華仕立てということで期待していました。

 

お味はとんがらないやわらかく酸っぱい印象で、カレーというジャンルにはあまりない感じのおもしろい味の据え方です。ダイスカットの野菜がたくさん入っていて見た目も華やか。いいですね。お肉、ポークはビーフほど存在感を主張しないんですが、それでまったく悪くないと思います、このバランスなら。

野菜はかぼちゃ、にんじん、枝豆が入っていて、その間に細く黒いものが見え隠れ。これ、あれだ。キクラゲか。ね、おもしろい。食感に大きく寄与するほど量を入れてはいないですが、しかし良いアクセント。中華風の仕立てと書いてあったんですが、たとえばバターチキンカレーのきちんとしたやつ(甘味ではなく酸味に振った正しいもの)にニュアンスが似るのがおもしろいところ。オリジナリティが非常に高いと思います。ああ、これは好きなタイプだよ。

説明には「野菜の自然な甘みを生かした、マイルドな味わい。お子さまや辛いものが苦手な方に。」とあり、さもありなんと思います。「春雨やうどんにかけたり、葉物野菜をのせたり、水分をとばしてパンにのせたり、アレンジも楽しんでください。」というサジェストもあって楽しいね。たしかに合いそうです。

メーカーからアレンジの提案があるレトルトカレーは多くないので試してみたくなりました。

料理研究家の先生が監修しているからこそ、だろうねえ。

 

レトルトカレーというジャンルがとにかく伸びに伸びており、そのなかでついに家庭用カレールウの販売をレトルトカレーが追い越し、逆転したというニュースもまだ耳あたらしいですが、そういう中で、レトルトは手抜き、レトルトを食卓に上げるのは罪悪感がある、なんていう主婦の方も多かった昔とは全く違う状況になって来ています。600円台のレトルトカレーがご馳走として購入され、良いもの、特別なものとして食卓に上がり、風変わりな郷土料理や高級食材のレトルトカレーが台頭してきています。

こんな時だからこそ、こういう本気で作った本気で体に良いレトルト食品というのは価値があるし、ニーズも高まらないわけがないと考えます。

このブランド、大事に続いていくといいですねえ。