【アウトドアショップ】甲府 アウトドアショップ エルク カリブーじゃないぞ。エルクだよ。ダンテさんに会えました。

甲府でちょっと楽しかったんです。

カレーは今日はもういいかな、と思った19時過ぎ。いちおう2軒ほど当たりをつけて出かけたのですが、どちらもやっているはずの時間だったけどお店、閉まってました。そういうことも、ままある。コロナ禍だしね。

 

それでGoogleMapをみてどうするかな、と考えていると自分おお気に入りのピンが打ってあるお店がありました。とにかく山梨地区のマップはいつでも目をさらにして見ているのでそこらあたりにカレーが食べられるお店はだいたい記憶しているはずだがはて。

あ、いや、違った。カレーじゃない。アウトドアショップ。そうか、

 

「エルク」

 

行ってなかったなあ。ピンだけ打っていつか、と思っていました。ここからクルマでで5分ほど、急げば閉店まで30分ほど覗けそう。よし、とハンドルを向けました。エルクは予想以上にいいお店でした。

まず品揃えがすごい。抜群の商品量でセレクトもいまっぽくて。どちらかというとウェアよりもギアが充実している感じで、それは昨今のアウトドア関係の傾向に沿ったものと感じます。というよりも、わたしの好みにフィットしてありがたい、そういうことです。

最近はすっかりECサイトで買い物をすることが多くなってしまったのですが、お店で買い物をするという体験は圧倒的なものがあるな、と思い出します。とても楽しい。

現物がその場にあって、眺めて触って確かめて、それをその場で持ち帰れるというのは少し前までは当たり前だったけど最近ではわたしのようにそういうことを忘れている人も多くて、それだけに楽しさがすごく大きいんだよね。忘れちゃダメだ。

ECでカード決済で、という購買体験。それと背中合わせ、お店での迷う、選ぶ、一目惚れするなどの先にある、お金を払って気に入ったものを持ち帰るという行為。同じ買い物という行動において何倍もの価値を感じられるのがショップという場所だな、と改めて思い知ります。ああ、たのしい。

店内、アウトドアやその周辺の書籍なども売られていて立ち止まりました。これを置くというチョイスはなかなか!と感激して買うことにしたのが「サンカの民を追って」という本。山窩というかつて日本に存在した山に住む流浪、漂泊の民のことを書いています。研究書ではなく、山窩をテーマにした短編小説を集めた本で、興味深いんです。員数外の人々、国家国民という枠を拒否した集団、見方と切り口を変えると狩猟民族、山岳民族的にも捉えることができて、そのフィールドでの技術など興味深いものがあります。だからここで売っているのじゃないか、と考え、なんだか嬉しくなるんだよ。いいねえ、センスいい。

すっかり楽しんでいると、足元を四つ足の何かがとおっていきました。おやおや、わんちゃんか。

ここの店の看板犬。名前をダンテ、とても好みのわんちゃんで、お店では穏やかな雰囲気を纏っていました。これは嬉しいなあ、と思って店をぐるりと見て回ると、ダンテさんのオリジナルTシャツなどが売っているじゃないの。これは会えた記念に何かかおう!とダンテさんんと同じ色のバンダナも買うことに決めました。こういう買い物はなんかうれしいよなあ、楽しいなあ。

文庫本とバンダナ。およそアウトドアショップで買い求めるものとはかけ離れた感があるのですが、これが置いてあることでエルクという店がとても好きになりました。甲府には割と出ることも多いのでまた寄ろうっと。

アニメーション「ゆるキャン」の中に出てくるアウトドアショップカリブーのモデルになったお店だそうで、知ってはいたのですが、欲しかったギア類やダンテさんのオリジナルデザインの製品など見ているうちにゆるキャンコーナーは見逃してしまった。まあ、それでもいいとおもうんだよ。