カレーですよ4816(日本橋室町 らいん)良い街の良いカレー。

珍しく街を歩いていました。

ここのところ、時節柄というのもあってちっとも街を歩いていないのです。移動ももっぱらクルマを使います。仕事含めて安全第一、なわけです。

 

 

カレーですよ。

 

 

そんな感じであるけれど、街を歩くと発見があるし、歩かないと見えない風景ってのもあるんですよね。

そういう発見多い街歩きのさなか、日本橋室町の路地でカレー店を見つけました。

 

「らいん」

 

という名前。

長く営業を続けてらっしゃる風情の、昔の喫茶店的なシックな店構えに嬉しくなります。

そしてお腹がすごく空いていました。昼の営業、閉店まで15分というところだったんですが、快く席に案内してくださいました。ありがたいなあ。

さあ、急いで食べよう。

 

表に出ていたメニューで

 

「ビーフカレー」

 

と決めていたのでさっさと注文。

店内の張り紙を改めて見ると、ビーフカレーは辛口、シチュータイプとありました。

ポークカレーもあって、そちらはマイルドタイプ、甘口の表記。なるほどこれは、どちらも食べてみたくなるね。

 

カレー、きましたよ。

さて、ビーフカレー。オリジナリティがあります。シチューというほどどろどろではなく、とろり程度。カレーとしてちょうどいい粘度と感じます。スパイスがバランスよくて強すぎずで、ビーフの旨味深く、塩味でエッヂをカチンと出しているが尖らせすぎずで。実に巧みな調味です。

そして現代の基準では辛口というほどではない感。それは多分昔から変わらずこの味で、昔決めた辛口だから。きっとそう。そういうのがとてもいいんです。うれしくなります。心地よさが気持ちにぐいっとはいってくるんです。はあ、とホッとしたため息が出ます。

帰りしな「遅くにごめんなさいね、この時間だとどこも食べるところなくって」と声をかけたらにっこりしてくれました。気持ちいいよね。うれしいよね。

ポークカレーはいつ食べにこようかな。