もちろんん皆さんのご存じ、青梅街道沿いのあの黄色い看板有名です。いつでも駐車場はいっぱいです。
カレーなしよ。
中華料理方面はよくわかっていないわたしですが、もう住んでいて体感として人気があるのは知っており(西荻窪時代)地元の名店という認識がありました。
そう、元西荻窪住まいだったので当時は自転車圏内でした。
そんなわけで、
「梁山泊」
は有名なお店です。
夜のみ営業でわりとずっとお客さんがが入ったまま途切れません。場所は青梅街道沿いで駅からいくにはちとハードルが高いです。で、クルマ。駐車場がお店の横にあるんですが、交代で入るような有様でそれを見るだけで人気が伺えます。
この日は大雨。しめしめと思い奥多摩からの帰り道に寄ってみればするりと入ることができました。なかなかないよ、こんなこと。平日22時過ぎ、雨。それでも店内7割は埋まっています。大した実力です。
さて、名物の肉あんかけチャーハンはやめておいて、
「レバニラ炒めとメシ」
を頼みました。これ、好物です。わりと肉あんかけチャーハンじゃなくてこっちを頼むこと、多いです。
楽しいのはオーダーしてからの工程が全て見渡せるお店の作り、ね。
カウンター席のみのホールから、それこそ丸見えと言っていいほど見えてしまう厨房は、美しく磨き上げられていて清潔そのもの。そしてコックさんが多いんだよね。カウンターだけのお店でコックが8〜10人。それにレジとホールのねえさんもいます。計算すると客二人につきコック一人という割合じゃないかしら。まだ勉強中のコックさんが中華鍋をぎこちなく振っており、それを横でベテランが助ける光景を見ました。微笑ましい。いいね、こういうの。
そんな厨房にオーダーが伝わると間髪入れずに料理を作り始める熟練のコックさんたち。どうやらパート分けがきれいにできているようで、炒めパートと餃子パートなどあって面白いんです。炒め場で餡の鍋を振って、それが上がると向かいの炒め場でやっつけたチャーハンに合体、などの光景が繰り広げられます。ダイナミックだよねえ、中華の厨房は。
自分のオーダーした料理が見ている間に出来上がってゆくのはワクワクする体験です。
レバニラは実にいい塩梅に甘辛のソースで炒められており、もやしのシャッキリ食感と相まってたまらないおいしさ。立派な量が来て毎回ちょっと怖気付くんですが、たちまちぺろりと食べられてしまうのです。
斜めに座った色黒のジャイアンツ帽にいさんがあんかけチャーハンとレバニラ、餃子を頼んでひとり黙々とやっつけています。惚れ惚れします。わたしも負けずに皿と対峙するわけです。
メシがうまいのもそうなんですが、厨房のその活気とどんどん食え食え、わっせわっせというお客の空気感がリンクして楽しく、それに乗せられて楽しいまんま食べ切るという、そういうエンターテイメント空間。よい気が充満しているお店なんです。
ああ、気分がいい。