改めて、チキンは香りがいい、と気が付きました。わかってるつもりなんだけどね。
カレーですよ。
それで、なんだか思いついて、この日当然のようにお店で食べていたわけですが、それとは別にチキンカレーを持ち帰りにしてみました。
自分でおみやげつきのランチです。そのままお弁当を持ってどっか行ってもう一回食べるのです。
幡ヶ谷の、
「スパイス」
はお弁当の販売はしていなかったんです。でもしかし、折りからのCovid-19の猛威。それに対抗する武器としてお弁当の提供を選んだようです。返す返すも新型コロナが憎い。ただ、そういう中で変化の中から得られるものもあって、それが「スパイスのお弁当」だっのです。
お弁当で食べると面白いんだよなあ。
なにしろ四半世紀通っているけどお店で完成品として、完全体として出てくるカレーライスだけを食べてきたので、持ち帰ってスチロールのうつわで食べるスパイスのカレーというのは新鮮な体験になる訳です。気づきがたくさんありました。
人の舌は環境で感じ方が変わります。これは事実。いい悪いではなくて「いつもとちょっと違う」感がつきまとうんです。
そういう環境の違いの中で、お店では一気に食べること、一人で食べることから体験し得ない「途中で冷める」という体験ができたんですよ。悪い意味じゃないよ。新鮮な体験だったからね。
少し冷めてくると、甘みが前に出てきます。おお、なるほど!熱々の時はその熱さが辛さにエッヂをより尖らせてくるんですが、それが引っ込む感もあります。後から辛さが追いかけてくる感じも。
ちょっと冷めただけでこんな気づきが手に入りました。
お店ではお皿を持ち上げて食べるなぞしないわけで、それで、お弁当を買ったからこのカレーライスの重さを知ることもできました。
スチロールの器に入っているにもかかわらず、ものすごくずっしりと重量があります。これがお腹の中に入るわけで、そりゃあお腹も一杯になるわけだね。
とにかく食べる環境、状況が変わるだけでこんなに面白い。これは勉強になります。
特に長く食べ続けている食事だからこそ小さな違いや違和感が分かりやすかったのだと思います。
勉強になりました。