こういう言い方もなんだけど、スリランカ料理のレストランも珍しいものではなくなってきたな、と思います。もちろんいい意味で、です。母数が増えたと感じるのです。
カレーですよ。
むかしむかし。
東京にもほんの数店しかなかったスリランカレストラン。わたしの中での代表は、心から残念なことに今はもうない新宿と中野の「コートロッジ」。かつては羽田空港にもあったはずです。あそこの野菜の炒め煮、サブジ的なあれは忘れ難いんだよなあ。あと、ゴダンバロティ、それと黄味がかった乳白色に濁るあの特徴的なカレー。おもうにあのスタイルのスリランカカレー、コートロッジから九州に伝播して辛い方向に進化をしていったのじゃないかと想像しています。創業年からいくともしくはその逆かな。いつか調べてみたいものです。
それはさておき現在は茨城、栃木、千葉あたりにスリランカレストランがたくさん点在しています。
石岡の、
「ラウンジアユボワン」
は魅力的な店でした。
まず入り口にショーケースがあって今日の定食のサンプル(現物)やロールスなどパン類が収まっているんですよ。これがなんとも現地感を出していると感じます。何度か通ったスリランカの町のコーナーにあった小さな食堂も確かにこんなだったはず。
ホールの女性が日本語が流暢なスリランカの人。最近のスリランカ国内の政治と経済の話や食べ物の話などをたくさんおしゃべりできてとても楽しかったです。
さて、料理は
「ライス&カリー」
ドライ系のおかずが5〜6種乗ったワンプレートです。ホームスタイルと呼ぶのが正しいと聞いたことがあります。
キャベツの青い葉のサンボルが実に美味いな!ソイミートを使った炒め物は日本の練り物的な甘みを感じる味付けでなかなかに好ましく、チキン炒め煮、オクラの炒め物も美味しかったです。パリップも好みの粘度高い仕上がりでよい感じ。やはり混ぜていくのが楽しいし、おいしく食べられる鍵だと思い知ります。ちょいともそもそもするな、と思う御仁は追加でスープなりカレー類なりを追加するとよいでしょう。
外ではおじいさんとお父さん(旦那様かしら。)という感じの日本人お二人がきれいなわらびを選別、下ごしらえしていました。中でその話題も出て、わらびがサンボルなんかになるとどういう感じかなあ、と食べてみたい欲求が盛り上がります。
お腹一杯になってショーケースの中のロールスやパティスを買って帰るのを忘れてました。次回の宿題としましょうか。
いろいろと楽しい店でした。また行きたいな。