カレーですよ4812(レトルト とり野菜みそカレー)とり野菜みそにカレーがあるとは。

ジャケ買いとはこのことか!もう本当にジャケ買いとしか言いようがありません。これ見たら買うよ、買うでしょ。絶対買う。

 

 

カレーですよ。

 

 

例によってどこに行っても、近所でも地方でも、出先では必ずスーパーマーケットにはリサーチに立ち寄ります。

それで、久しぶりに迷わずカゴに放り込んだこのパッケージ。

 

「とり野菜みそカレー」

 

これにはやられたなあ。

一部の人は強烈に知っている「とり野菜みそ」ですよ。それをカレーとはこれいかに!

北陸石川県が発祥の地。石川県のまつやが製造する味噌鍋調味料が「とり野菜みそ」です。北前船の廻船問屋を営んでいたまつやの店主が考案したのが始まりだそうで。船員という職業、昔は野菜、ビタミンやミネラル不足で「脚気」になる者も多かった。それを野菜煮込み鍋で栄養バランスを取るところから始まったという由緒正しいルーツを持つ。なるほどねえ!

「とり野菜みそ」のとりは、実は鶏ではなく取り、栄養を摂るというところから来たのだとか。なるほどねえ!面白いなあ。

 

さあ、カレー。

肝心の味は、ひとこと、マイルド。あくまでマイルドなんです。いい意味でマイルドだね。刺激なしです。どこか儚げな味わいがあり、それが家庭的な印象となって良い感じなんですよ。

出汁感、というよりもとり野菜みそのお鍋のエキスがきゅっと集まっている感じです。旨味がしあわせを呼ぶタイプのお味。いい、いいなあ。

ゆるゆるのタマネギもいい感じだし鶏肉もバラけているけどちゃんと主張してくるし。これはなかなかいいねえ。甘さ控えめの肉じゃがをそのまま溶かしたというか、そういう感がありました。

いい意味で、田舎の食堂でこれが出てきても気がつかない、というか「いいカレーライスが来ちゃったなあ」と思うだろうねえ。それくらい優しく穏やか。固形のカレールウを使うと頭をもたげてくるあの強さやパンチや油のキツさがないのがチャームポイントです。

カレーですが、カレーではないかもしれない。そう思わせます。元気のない日に穏やかな気持ちで食べるといいねえ。