カレーですよ4818(大島 拉麺5510)なぜかカレーに当たっちゃう。

ちょっと用事があって大滝店主に届け物。楽しいものを見つけたのでお届けです。

 

 

カレーですよ。

 

 

もちろんラーメン食べていくつもりで行ったわけですが、SNSなど見ず定番から選ぶつもりでやってきました。

挨拶をしてほんいつ(本日の一杯)のホワイトボードを見れば、

 

「カレーラーメン」

 

でした。

ああ〜デスティニ〜、毎度こんな運命です。いやね、カレーとかカレー味じゃなくラーメンを食べるつもりだったんだけどなあ。でもこれは避けられないよな。なにしろ大滝店主は極超音速でスパイスカレーやインドカレーを一巡して「やっぱりカレーライス」というところに戻ったいわば心の友なのです。

「やっぱりカレーライス」は現在のわたしのテーマでもあるのです。「やっぱりカレーライス」だと思うよ。

さてと、今回の「ほんいつ」、ストレートな名前の「カレーラーメン」これが全然そんな単純なものではないわけです。知ってます、大滝店主はそのまんま、とかはやらない。

 

このカレーラーメン、とんでもない代物。ミニトマトを、日本酒を大量に使って(5510デフォルトでいつでもホントに大量使用となる/恐)煮込み、タマネギ、ニンジン、ニンニクを炒めたものと合わせて土台を作ってあるそう。そこにジャパニーズスタイルカレールウを乗っけてやるわけです。これですごいのが出来上がる。

とにかくその優しく奥深い味に驚かされます。大変に濃い味なんですが不思議と優しさ柔らかさを感じる味になっていて、旨味やら奥行きやらがものすごく厚く感じられます。それでいて胃にキツくないんだよねコンチクショー!これ最高じゃないか。

麺は太麺、自家製麺。カレー出汁が大量で、麺を啜り終わっても十分な量が丼の底に残り、思わず白メシを追加注文するわけです。いろいろと手がかかっておりいろいろと心配になるよね、いつも。

日本人言うところのアジアのカレーはあまりたくさんの食材や手間を重ねないものが多いと感じます。逆にニッポンのカレーライスはとにかく手をかければかけるだけ厚みが増すもの。(スパイスの種類を極端に増やすあれはちょっと違うね)シチューに根っこがあるなと感じるところがあるわけです。

 

カレーラーメンと銘打っていますが、カレー出汁の濃さと粘度を見るにつけ、こりゃあまぜそばに近いか、とも感じさせてくれるものでした。

そしてね、ミニトマトを日本酒を大量に使い煮込んだ出汁、残されたトマトの名残りはというと。

 

大滝店主、それを出してくれました。

これがまた旨いんだよ困ったな。出汁をとったら捨てちゃうのは勿体無いよ。

本当に捨てなきゃならない出汁ガラもあるけれど、こういうイケるものもあるわけです。なんというのか、甘みなく仕上げたトマトのジャムというか、ちょっと変わったあまり酸っぱくない梅干しというか。もしかするとアジアのどこかにこういう調味料があるかも、なども思わせるもので、なんか尊い感じ。

尖らず酸味優しくという感じの煮詰めトマトです。味変にも最適であるし、わたし的にはこれとヨーグルトをうまくバランスさせて白メシにかけるといいのでは、と思いました。インドのお馴染み、カードライスの高級版。ちょっと思考がインド化してるかもなあ。いや絶対おいしいって。

そしてこの出汁を使った冷やし中華も同日提供されたらしく。うむむ、誠に残念ながらそれにありつくタイミングを逸しました。まったくもって憤懣やる方ない。次回を必ず狙いたいもんです。そんな夏の日の一コマ。

とにかくこれは名作、お手上げ、まいったよ。