ちょっとご無沙汰していたわたしのラーメンふるさと、拉麺5510。わたしはラーメンが食べたい時は何か理由がない限りここかくるまやラーメンになるんです。ほとんどそうです。
とにかく歩いて通える天才の店で、ラーメン好きだったらその環境ヤバいはず。カレー好きで命拾いです。
この日の「ほんいつ」、本日の一杯は、
「牛すじ塩煮込みラーメン」
相変わらずの快作であり怪作。
ひとくちスープを啜って思ったのは「ああ、いまあたしゃあ焼肉屋にいるなあ」という感覚。それくらいしか例えようがないんですよ。いや、えーと例えるなら、牛二郎ともいえるかもしれない。いやしかし、わたしが思い浮かべたのはイタリア料理でした。
こういうものがあるかは知らないんだけど、素材の牛すじ肉をこれでもかというくらいに出汁として引き出してあげて、そこにまた牛すじを重ねるような、そしてシンプルに塩で決めているような、素材を大事に簡潔に、しかし慎重に決めた味ってのはちょっとイタリアンと根底通ずるものを感じたのです。素材、大事にするよね、イタリア料理。
そんな感想を伝えたら大滝店主が笑ってくれました。
とにかく濃厚で良くもまあこれを出すもんだと思うほどの強い味。しかしラーメンというのはこういう強くて初めは「えっ?」と思うような味のジャンルが存在するよね。その面白さと素材目一杯引き出す腕前で着地させてああって、知らぬ間に夢中にさせられるのです。ものすごいな。
それで、やっぱりごはんをたのんでしまったよ。それはつまり完敗ということ。いや、負けた負けた。うまいうまい、うますぎる。店主に失礼承知で言うけどさ、このスープをうまくつかって野菜の煮込みを作ってみたいです。それこそトマトも入れいてイタリアンに仕立てられそう。ものすごいのできると思う。
こわいぞ天才。