カレーですよ4850(河口湖町 ポワル)湖のそばの洋食レストラン。

御殿場で「さわやか」に絶望したのです。慎重を期して平日の、とてもとても中途半端な時間を選んだんですけど。

 

 

カレーですよ。

 

 

16時少し過ぎ、駐車場、満車です。なるほどなあ、そんなことになっとるのかあ。他の店はともかく、最も東京に近い御殿場店はそんなです。そんな店には用はないのです。

飲食店で並ぶのはナンセンスだと思っております。だってさ、お店そこだけじゃないもん。隣にも美味しい店はあるもん。ただ、みんなに知られていないだけ。

そんなこんなで寄り道をしつつ河口湖までやってきました。これもまたあてはなく、いつも通りなんとなく選んだお店なんですが、良いお店に行き当たっちゃったな。

 

「ポアル」

 

という洋食のお店です。

湖のリゾートタウンらしさがある木を多用した吹き抜けの心地いい店内。センターには薪の暖炉が据えられていました。うん、いいねえ。季節がもう少ししたら火が入るんだねえ。

さて、カウンターに陣取ってメニューを拝見。

ハンバーグ、ステーキ、スパゲッティにチキンソテー。正しき洋食の魅力的なラインナップが並びます。そこから、

 

「スープカレー + Cセット」

 

を選びました。

「スープカレー(激辛・ビーフ)」という名でメニューにあったんですが、イメージの中のスープカレーとはちょっと違う感じ。いい感じに違うんです。脂と小麦粉でドロリとさせるいわゆるカレールウタイプではない、丁寧にタマネギを炒めて抜いて作ったカレー。とろみはタマネギ由来で手をかけた良いものが出てきました。お店で評判のメニューだそう。

ひと口目で「これはいいなあ、、」と思わずつぶやきが漏れちゃいました。そしてとても辛いんです。辛いのだけどやめられない、そういう部類のやつですね。こういうの、たまらないなあ。

ちょうどよくねっとりし始めたあたりで止めたタマネギ焙煎の旨みと甘味。そこにチリの強い辛さ重ねてあるんですが、これがバランスよくてねえ。スプーン止め難し、です。しかも結構な量のビーフが入ってます。これがまたうまいんだ。

牛すじなのかな、ビーフの甘旨い味わいにうれしくなります。辛くて仕方ないんだけどね、ちゃんと食べ進められるぎりぎりに調整されていてなんか技巧派。あいだでビーフの甘さに助けられて、タマネギの旨みからも背中を押されてなんだかんだで汗をかきつつ完食してしまいます。ごはん多めなのも助けになったなあ。いろいろといい。とてもいい。いいねえ!

ホールをまわしている女性が気遣いあって親切で、気持ちがゆるみます。居心地、いいなあ。

 

グループ、家族、女性の二人連れ、初老の男性がひとり。お客さんは多様でどうやら地元の人が支持するタイプの、わたしが好きなタイプの良いお店みたいです。カウンターがあるので1人でも入りやすいし助かるなあ。並びの男性が食べていたスパゲッティが旨そうで、次は、と思ったんです。

日本のスタイルの、日本人が築いた「洋食」というジャンルはそろそろ「輸出」をしてもいい頃合いなのではないかな、と思っているんですよ。

洋食ってのはいいものだし、外国の人が気づく前に飲食や経営をやっているあなたが上手にストーリーを作ってパッケージングできたら海外ビジネスになるいと思いますよ。相談、乗ります。