佐藤店主のところに取材にお邪魔しました。来春、閉店が決まったそうです。あの細い線路脇の道周辺の再開発が理由。
お店の都合、佐藤さんの都合ではないのです。それがちょいと切なくて、腹立たしい。
カレーですよ。
根強いファン、濃いめのファンが多いお店です。それも福岡から移転してきて、その福岡のファンがわざわざ足を運ぶこともあるお店。
中野と高円寺の間にある、
「トリコカレー」
はわたしがとても大事に思っているジャンル、「カレーライスらしいカレーライス」に確実にありつける有難いお店でもあるのです。
実はわたしの雑誌連載の第1回め、2012年6月号で新代田時代、「ピピカレー」時代の佐藤さんのお店にお邪魔して以来のお付き合いなんですよ。ってことはもう10年越えだなあ。
とにかくお邪魔すると佐藤さんとのおしゃべりが楽しくてついつい長居してしまうんだよね。なんか毎度申し訳なくて。でもお喋りが止まらない。
久しぶりに食べた代表メニューである
「ピピカレー」
はいつでも最高でね、メニュー写真が逆サギだと話題になったメニューです。
つまりメニューの写真より大ボリュームで、メニューの写真より野菜の種類も多かったりするんだよね。そりゃあみんな驚くって。
「カツカレー」
も思わず声が出るカツのデカさ。
そして超濃厚カレーソース。鶏スープで溶いて濃度、粘度を好みに調整する面白さ。何年経とうがこのオリジナリティは輝きを失っていません。
なんでも10月末を切れ目として以降の営業は休み多め(きっと次の店の準備の布石に違いないぞ)でよくしてくれたお客さんだけを入れての営業にしようかなんて話をしていました。うーん、佐藤さんらしくて思わず嬉しくなるね。そういうの、いいと思います。
そういうのに入れないよ、とがっかりする貴兄にはちゃんと迂回路が用意されています。オリジナルの濃厚レトルトカレー、売ってるもんね。
↓ お店の味、トリコカレーの味だなあ、と納得できる味のレトルトが購入できます。ここね。 ↓
わたしは春までに何回か足を運んでもっと佐藤さんとおしゃべりがしたいと思っています。
取材の模様、記事は本日発売のぶんか社月間男性誌「エキサイティングマックス!」に掲載されていますよ。