相変わらずなんであります。カレー食べる予定があってもその道すがらにカレーがあれば、まずそのカレーを位食べてから予定通りにカレーを食べに行く。いい加減都市なんだからそういうのやめればいいのにね。
カレーですよ。
その夜は東京カリ〜番長の出版記念イベントでloft9に行かなければなかったんです。余裕を持って渋谷に到着したのですが、余裕がありすぎてね。時間あるし、ひとつ久しぶりに渋谷でカレーでも食べてみるか、など思いつくわけです。このあとカレー食べるんだけど。カレー、イベントで出るのだけど。
ちょうど会場への道すがら、懐かしきあの店、
「カレーショップ いんでいら」
があるのです。まあ、入るよね、途中にあるんだからさ。
不思議な中二階の奥まった細い奥にある、古いお店。明治通りにあったお店がなくなって以来、こちらにくるようになりました。いんでぃらは昔、渋谷に2軒だか3軒だかあったのだよね。
まだ夕食には早い時間だったので奥まったテーブル席に陣取ることができました。
さて、注文です。
「なすと挽肉のカレー」
としてみます。
いつでも「エビメシ」食べてみたいなあ、と思うのだけど、どうしても勝手に口がカレーを選んでしまうんだよね。
やって来たカレーはどことなく懐かしい雰囲気を感じるもの。まずはチリの風味と酸味がやってきます。そして香ばしい焙煎香。これだな、これ。そう思うのです。思い出と強くリンクして、ひと口食べるごとにいろいろな記憶が蘇るのが楽しい。
バリッと硬めに炊いた白飯にふわり素揚げのナス。この組み合わせもとてもいいし、なにより米の炊き加減と扱いが正しくカレーライス専門店であり、良いねと思うのです。うん、おいしいぞ。
お店では欧風と呼ばれるんですが、洋食風であると感じるこの味。
大事な思い出と共に長く続けてくれることをいつも願っているのです。
ここには今でも「むかしの渋谷」の空気がある、そう感じます。