これは丁寧な料理だなあ、と出てきたお料理を見て確信しました。ちょっと洒落た気になるお店なんです。
カレーですよ。
千葉にいました。最近多いな、千葉。
例によってどこかよさそうなカレーのお店はないかなあ、とGoogleMapを見てたんです。
Instagramの検索だと写真の押しが強すぎてキツくなるんだよね、そこから選ぶの。選択するための要素が偏っている感があって不便なんです。みてくれはそれほど気にしていませんから。Google検索もなんだかんだと多段的に手間がかかるので、外でレストランを探すというシーンではそれほどいいとは思えません。食べロ、、や、まあいいんです。知らんし。
それで、結局GoogleMapが位置から知らべるというキーと情報量の適度な少なめボリュームでちょうどいい。いつもそこに落ち着きます。
そんな絞った情報の中で勘を働かせてお店を選びます。当たる確率が上がるんです。とはいえスマートフォンからの情報はあくまでガイド、自分の経験と蓄積が最後はものをいうのです。このお店にはピンとくるものがあったなあ。とはいえ最終、自分の舌で確かめねばわかるものもわからない。食べましょう。
都賀にある、
「ケダーナス」
というお店にどこかピンとくるものを感じました。看板には曖昧にせずきちんと北インド料理を謳っているのもいいですね。
店内、洒落ています。よくあるインド料理屋さんっぽさではなくて、あくまでレストランとしての居心地の良さを感じます。チョコレートブラウンの梁と柱。木綿色の壁。カーブを用いた半個室のパーテーション的な壁など居心地が良いインテリアですごくいい。お尻が据わりますね。
さて、注文だよ。
「ペアカレーランチ」
としてみましょう。
カレーは週替わりの「豚肉とじゃがいものカレー」と「チャットナード」にします。チャットナードは入るものの内容を選べるのでお魚を入れてもらいました。
チキンやマトン、砂肝なども選べます。砂肝と大いに迷いました。
まずスープがやってきたんですが、これがなかなか。
ポットで出てくるのが可愛らしいです。楽しいプレゼンテーションだね、いいなこの感じ。でね、これ、食べたことない味、体験。すごくおもしろい。甘いんですよ、スープ。ストレートな甘さで野菜とかタマネギというよりフルーツやお砂糖的な甘さです。これジャガリー、未精製砂糖かな。すごい甘いのにイヤミがないんだよな。
初めは香りと色でラッサムかと思ったんですが、そういうちょいとシャープな香りなのに甘くてびっくり、という面白体験。これは、、、初の体験だなあ。インドに行ったときに体験したグジャラートの料理を思い出します。シェフは北の人のようですが、グジャラーティかしら。こういうのがシェフの出身地にあるのかな、それともオリジナルかな。
スープジャーなどに入れて出先で疲れた時に飲みたい、そういうお味です。カブリナーンなどとニュアンスが似ていると感じました。
インド料理のナーンとスープで似たニュアンスという表現をする日が来るとは思わなかったよ。
豚肉とじゃがいものカレー
これ、おいしい。マイルドスパイシーで豚肉は角切りの厚いものを使ってあります。旨味が強く、トマトの酸味も奥の方からちらり顔を出して軽やか。じゃがいもが溶けてやさしいとろみが好みでした。
これはもりもりと食べられるなあ。
チャットナード/魚
フィッシュチェティナードという感じでしょうか。濃厚で粒子感を感じる舌触りが心地いいもの。モダンな感じで少し甘さに振ってあって、あまからという着地です。タマネギがパリパリとして良い食感で心地よいです。魚はカジキなどのしっかりした身のものが容赦なくたくさん入っていて小さなカトリなのに満足感が大きいですね。
あまからとスパイスの組み合わせでいつもどこかふわりと思い出すのがお味噌のニュアンス。なぜかそんなことを感じます。
これ、とても良かったなあ。
シェフの工夫やセンスが見えるオリジナリティ強いお味と感じます。とても魅力的。たまたまかしら、傾向でしょうか、今回ベースが甘いタイプのものをチョイスした形になったので、ほかのお料理もどうなのかなあ、とすごく気になります。色々たくさん種類を食べて、聞いて、掘ってみたくなりました。
また行かないといけないな、これは。