たまにする買い物で、まったく実用とか必需とかではなく、ただ思いのまま欲しくなるもの、というのがあります。それを(特に男性は往々にして)宝物、と言ったりするのです。まあ、言い訳です。
最近だと買い物ではなくプレゼントとしていただいた「タイフーン」が箱を開けた時から宝物然とした空気を纏っていてすごかった。仮面ライダー1号の腰に輝くライダーベルト。あの中央に配されるバックルがタイフーン。大人っぽいペーパーウェイトになっていました。
指で回すとプレセントをしてくださった方の想いとわたしの想いが絡み合い、力が湧き上がる、いや本当に。あたりまえだよ。だって「タイフーン」なんだから。
それで、最近最新の自分の買い物で「宝物」に相ふさわしいものがありました。ひとめぼれをしたのですが、しばらく欠品が続いており再販を心待ちにしていたものです。渋谷のビームスジャパンにポップアップ展開があると聞いて急いで行ってきました。なくなっちゃうと困るから。
カー用品と括ればいいのかな。鹿児島発のカーアクセサリーブランド、
「HIGHWAY(ハイウェイ)/ 南国灰道倶楽部」
レーベルからのアイテムです。
敬愛するイラストレーターのオカタオカ氏とデザイン会社「Judd.」代表の清水隆司氏が打ち出すカーアクセサリーブランドです。おふたりは「南九州」「クルマ好き」という共通のキーワードで結ばれています。
わたしは恥ずかしながらオカタオカ氏のファンなのだよ。前にも書きました。はじまりは例によってカレーから。
「ウミネコカレー」の西永福時代から気になっていた壁のウミネコの三角ペナントってのがあります。かわいいやつ。幡ヶ谷にお店が移って扉上のアートワークに惚れ惚れして。これも同じ作者さんだなあ、と思ってたんですが。
実は移転後すぐ「ウミネコカレー」にカレーを食べにいったときにカウンターにいたお手伝いのヒゲの人がオカタオカ氏であったことに気づくのはずっとあとのこと。(あとで知って変な汗出た)
(このステッカーも可愛いよねえ。センスいいよねえ。他の2枚も買えばよかった。↑)
そうこうしているうちに雑誌ポパイのクルマ特集やアウトドアイベントのポスターなど、わたしの興味の先にいつの頃からかあのイラストレーションが度々現れて、何度も何度も「いいなあ!」と繰り返し呟いていました。夢はオカタオカ氏にイラストを発注してオリジナルの自分のシンボルマーク的なものを持つ、など言って回っていたのよね。ほら、今回買ったステッカーもセンスいいでしょ。
ところが。
わたしのそんな戯言を聞いた、宮崎都城市の食と観光の案件でお世話になって以来仲良くさせてもらっているスニーカーアニキ、満行さんがとんでもないことを言い出したんだよ。「オカタオカ氏、僕の後輩だから紹介するよ」なんですと!?なんだそりゃああ!!
そしてそれがあっさり実現してしまったんであるよ。おそるべし、みやこんじょコネクション。みやこんじょやはっぱりあたしの第二のふるさとだっ!!
緊張で何を話したかも定かじゃないんだけど、加えて難聴と耳鳴りがひどくなりつつあ理、尚且つまだ聴覚補助デバイスがいまいちフィットしていない時期で往生もしたんだけど、大変な興奮でした。推しとか追っかけとかの気持ちがわかった瞬間だったなあ、、
で、これ。
「HIGHWAY(ハイウェイ)/ 南国灰道倶楽部」がポップアップショップを「ビームス ジャパン 渋谷」と「ビームス ジャパン 京都」に展開。ついに店頭で現物が見られることになったんです。
「CAR FLOWER VASE 一輪挿し」
やっぱりほれぼれしたよ。そうそう、これこれ。オカタオカさんのアートピースというかプロジェクト、「HIGHWAY(ハイウェイ)/ 南国灰道倶楽部」から生まれたプロダクトです。
昔はタクシーの車中でこれを見かけたものです。もっと古くはビートルとバス(TYPE1とか)のダッシュボードで見た記憶がたしかにあります。紫に近い深い青のガラス製だった記憶。あの記憶の中のちょっとくたびれたクルマについていた車内一輪挿し。古い日本の路線バスなんかにも付いてた気がするよ。そういうやつが質感高く洒落たデザインで現代に甦ったんです。どうにもしかたがない。買うほか方法が見つからない。
焼き物と木という組み合わせの温度感がね、とてもいい。リラックスと納得がいく質感がすごくバランスよくミックスされています。
裏コンセプトの「交通安全への想い」も気に入っています。緑やお花を眺めてアクセルを踏み込んだりハンドルをキツく抉ったりするのを抑えるというもの。そういうの、よいねえ。よい。わたしにもぴったりくる。
わたしにとってのクルマでの移動はリラックスが一番大切な要素。リラックスが目的だからクルマの少ない山の中や深夜のドライブが多い。そんな中、その環境が叶わぬドライブの時の心の拠り所にしようと思ったのです。安全運転のお守りにもなるよね。
穏やかに行こう。穏やかに行きたいね。
追記
うれしかった。この質感高い焼き物の部分を作っている陶器ブランドである「ONE KILN(ワンキルン)」。ホームページを見てみると、おやおや、ちょっと心が動いて買おうかどうしようか迷っているコーヒーマグ、Blue Bottle Coffeeのコラボレート製品の「KAORI(カオリ)」と「AJIWAI(アジワイ)」がなんと「ONE KILN(ワンキルン)」と「Roam(ローム)」が手掛けていたのです。ああ~なんという偶然。「CAR FLOWER VASE 一輪挿し」と質感を同じくするコーヒーマグですよ。こりゃあ困ったな、ますます買わないといけなくなったぞ。(と思ったら、売り切れてた、、イテテテ、、)