「パプリカホテルです」って。ですって、、、なに?いやこれ、これがWebページに出ているこのオーべルージュの正式名称らしいのだよ。
カレーですよ。
木更津にちょっと面白いホテルがあって、そこにハラールレストランが併設で、という話を聞いていました。
たしかアキノ・リーさんからの情報。興味があるなあ、と思っていたんですが、チャンス到来。ちょうど木更津を通りかかるのが昼時というタイミング。立ち寄った、
「マレーシア料理専門店 パプリカ」
は、なかなかに面白いレストランだったのです。
まずはホテル。「パプリカホテルです」はなんだか変わっているんだよね。地方によくある新し目のアパートのような建築様式でもあり、角度を変えてみるとリゾートのホテルのようでもある外観。低層、3階建かな。近づくと看板や庭部分のテラス席などが楽しそうな雰囲気です。
入り口をはいるとフロントがありました。壁を見ると、、うわあ、落書きだらけ!!なんじゃこりゃああ、、
あ、ハッピーディワリの文字がある。なるほど、ディワリのイベントがあって子供達がそこにたくさん絵を描いたのだね。よくみると壁に大きな紙が貼ってあるみたいでそこに落書きしてある、ちょっとホッとしました。
フロントの横がレストランの入り口、、入り口なんですが、なんかすごいことになってるぞ。なんだろうこれ。グレーの猫のようなひとがこっちみてる、、そのまたのあいだをくぐって入る感じです。なんだもうなんかおもしろいぞ全部。
レストランはいたって落ち着いた感じです。窓がたくさんあってテラスがあり、光が入るので開放的な雰囲気です。いい感じに伸び伸びするね。
さて、注文、、、注文しようと思ったら、メニューが面白すぎてなかなか注文できない(笑)。思わず読み耽ってしまう色々なうんちく。
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ごめんなさい 味が毎回違うんです でも美味しいのは保証します
~5星ホテルシェフ フィルダウスのおはなし~
パプリカのシェフ、フィルダウスはマレーシアにある日本でも指折りの最高級ホテル“シャングリラホテル”にて修業を積みました その後、首都クアラルンプールにある5星リゾートホテルである“ゼニスホテル”にて総料理長を務め、マレーシアの中でも腕は最上級のシェフ、料理の味は折り紙つきです そんなフィルダウスは“パプリカホテルです”の為に来日、日本では稀有な料理に腕をふるっています。
しかし。。。
マレーシア文化に“誰が作っても、いつでも同じ味”という考えがないがゆえ、ご来館のたび新しい味と出会ってしまいます。
日本では食べることが出来ないこの美食と文化、ぜひ体感してみてはいかがでしょうか
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うむ!よくぞ書いてくれました!!という気分です。これは↑ホームページから。
メニュー自体にも、
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パプリカの料理は同じメニューであっても、シェフごとに日ごとに味が異なります。
さらにシェフの気分によって味、調味料が異なることがあります。予めご承知おきください。
マレーシアの料理文化には同じお店で『いつ来ても同じ味』という考えがありません。
シェフのその時のコンディション(気分)でスパイスのバランスが異なり味、見た目ともに同じになることはないのです。
また、クルーはずーーーーーっと奥で喋っていることもあります。楽しそうに。。どうかその時は気にせず呼んでください。一見わがままや自由に見えるかもしれません。私もそう思うとき多々あります。けどどうかこれを私たちにとって新鮮な文化と知りこの異国空間・食事を楽しんでいただけると幸いです。
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いい、いいね。いいよいいよ。
こういう異文化の感覚を否定ではなく面白さとして受け止めるという切り口がいいじゃないですか。寛容、受け入れる気持ち。その前提に相手への興味というのもあるでしょう。食を間に挟むとそのハードルが低くなると思っています。いろいろ大賛成。
さて、楽しい食事の時間だよ。
さらっとテーブルセッティングがあってはじめにスープが出てくると少し背中が伸びて楽しい気分です。注文は、
「ボスランチ / Boss Lunch 」
にしました。これがまたおもしろい。
「〜日替わり週替わりではなく【一回替わり】メニュー~」
というんだよ。
オーナーとシェフの会話で「ボスはライスかヌードルだけを言えばいい。私はそれをスペシャルにして作る」というのがあったそうで、うう〜ん、かっこいいな。そこからお任せディッシュのアイディアが出たそう。よいではないか、よいではないか。いかにもアジアのスタイルではないか。
まず出てきたスープは野菜のクリアスープ。穏やか、滋味深いです。野菜、たくさん入ってるなあ。
メインはなにがくるかと楽しみに待っていました。なにしろお任せだもんね。ライスを選びました。果たして、ボウルでワンディッシュ完結のフライドライスが出てきたよ。マレーシアんフライドライス、ということでナシゴレンだよね、これは。
きちんと長粒米を使ってあって、ぱらりと仕上がっています。ふんだんに入るシーフード。イカとエビともにきちんとしたもので安っぽい冷凍の感じがないですね。味、食感とも上出来です。そのなかにドライフィッシュ(煮干し)が入るのが面白いんだよねえ。旨み強く少し苦く、さらっとした味付けのフライドライスの中でアクセントになっています。なるほどねえ、煮干しはこうやって使うのかあ。
野菜、ホムデーンだろうかこれ。紫小玉ねぎのスライスも見えます。食べるととても甘いんだよね。タイ料理なんかだとスライスで結構強い香りと鋭い味なんだけど、甘いんです。
お肉はチキン、胸肉が入ってました。良い調理で美味しいねえ。
フライドチキンはケンタッキーではないフライドチキンであり、バリバリと歯ごたえ感じる仕上がりでありました。添えられているソースはマレーシアとくれば、のあれ。サンバルソースです。甘辛酸っぱいおいしいやつ。何にでも合わせられる万能選手。
そしてボリュームがすごいです。さすがのアジアのご飯もの。お腹がぱちんぱちんになったよ。盛り付け完成時にほぼ見えなくなるんですが、底にバナナの葉が敷いてあって、その心意気が見えるようです。これもうれしいなあ。こういうのいい。
なかなかに美味しいランチでとてもよかったです。美味しい、もそうなんだけど「楽しい」というのが大きくあるんだよね。色々な小さなポイントポイントでいちいち楽しさが滲み出るのがうれしいんです。ホールで楽しそうにおしゃべりをしたり、客の席について談笑するヒゲのオーナーもお客と一緒に楽しそうにしていました。なるほどお、ここはそういう場所なんだなあ。
上っ面ではないアジアの空気がありました。ちょっとこれは規格外の心地よさ。ちょっと驚いたな。