カレーなしよ(江戸川宇喜田 くるまやラーメン)深夜の想い出。

昔からずっと好き、というより若い頃に食べて「ここで止まっちゃった」という感じでしょうか。ラーメンはこれでいいやと思っているところがあるんです。

うちの並びは別だけどさ(5510)。

 

 

カレーなしよ。

 

 

今風のチェーン店風味になっていない頃から思い出したようにたまに食べに行っていました。

わたしが何かの折にラーメンを食べようと思うと、どうも味噌ラーメンを選んでしまうのはここに根っこがあるからかもしれないとおもっています。

 

「くるまやラーメン」

 

は、辛くて臭くて汗だくになる食い物を深夜に食べるにはうってつけの場所。

若い頃に乱暴な付き合いをしていたこがいたんです。そのこが「ファミレスなんぞよりもこっちに価値を感じる」とかなんとか、そういうようなことを言っていましたね。夜、クルマに乗せて走っているとくるまやラーメンに行けと言う命令が出ることが多かったな。あれはおねだりでもお誘いでもなく、命令だったね(笑)。

肌が真っ白で髪が長く、細い腰が儚げなちょいと影があるいい女だったんですが、そういうひとがそんな言葉を発するのがなかなかおもしろくてね、そういうことをたまに言ったりするからそのこを気に入っていたし、ここに来るようになったのだろうと思い出します。

若い頃のことなどちっとも思い出さないのに匂いとか味とかは記憶を呼び起こすきっかけになるものです。食い物とセットで思い出す昔のことは多いです。フラグというか、キーというか、そういうもんなんだろうね、きっと。もうちょっと色っぽい物言いもありそうなもんだけど、フラグとかそんな言い方になってしまいます。

そんなんじゃモテない。それでいいよな、いまは。