ついにあの店に突入することにに成功したんであります。感激ひとしお。
カレーなしよ。
139号がどんと道幅広くなる富士吉田の入り口、あの少し手前に古い団地群があります。
「富士吉田市営寿団地」
これがなかなか雰囲気のある建物群でね。給水塔なのかしら、無骨な寸胴型の魅力的な構造物もあったりで見どころも多いのです。でも、住んでいる方もいらっしゃるのでね。控えめに見せてもらいました。
窓など板で塞いでいる部屋もあってぼちぼち空にして行っているのかなあ。
ここに目的地の、
「団地ラーメン」
があるのです。
もうね、その名前だけでロマンを掻き立てられるではありませんか。なにそれ団地のラーメンだぜ。しかしカレー目的であります。さらにしかし、カレーとは違うものを頼んでしまうというわたし(笑)そんなに頻繁に来れないのにねえ。でも頻繁にきてるけど。
さて、団地ラーメン、佇まいがいいんです。実にいい。
正確には団地の中にあるのではなく、団地の真向かいにあるというのが正しいでしょう。でもその場所の空気からもはや団地と一体と言っていいと思います。そういう感じ。
細長いお店でね、出入り口が2つあります。カウンターだけの店内、外観は古く見えますがカウンターなどピカピカで清潔です。きっとリニューアルしたんじゃないかな。おじさんとしてはこういうお店はまるで空気のようにしっくり来て快適なのですよ。
「レバニラ炒めライス」
を注文。
ついつい安牌を選んでしまうんです。「オリジナル」とついた焼肉丼も心惹かれたなあ。チャーハン餃子も焼きそばもいいなあ。正しい中華屋の正しいメニューです。カレーライスがちっとも頭に浮かばないこの日のわたしでありました(笑)カレーは次に来た時に。ね。
レバニラ炒めがやってきました。どんぶりメシと味噌汁と漬物。これ以上ない「これでいい」感。ああ〜本当に、心から、これでいいのだ。これがいいんです。そして食べればこれまた正しく「これでいい」レバニラ炒めでうれしくてニヤニヤしてしまう。ああ、旨い。旨いなあ。
縁もゆかりもない土地で(頻度としては近隣、渋谷よりもよっぽど来ているけど)ふとした思いつきで入った食堂が思った通りの味で満足する、なんてのはね。ちょっとたまらないものがあります。
こういうのはやめられないよね。ちょっとやめられない。