【アウトドアギア】IKEA SOMMARLÅNKE ソマルロンケ かわいいランタン。暗めなのがミソ。

なんだかちょっといい感じのかわいいランタンを見つけたんです。Facebookの広告でした。IKEAだったな。一目惚れをしました。

まず、ほんのちょっとくすんだ赤というのがいいのです。ただ赤ければいいというわけではなく、ちょっとくすんだというのが重要なんであるよ。そしてその赤にきちんとよく合うクラシックでかわいらしいデザイン。バランスというものがあるなあ、と感心しました。感心したので買いに行くことにしました。

 

「IKEA SOMMARLÅNKE ソマルロンケ」

 

で、店頭で見て、やっぱり良くって。

でもね、これ、致命的に暗い。驚くほど暗いのであるよ。何度かスイッチをいじったけどやはりオンとオフだけのようで光量はあがらない様子。タグを見ると衝撃の性能、5ルーメンと書いてありました。手からランタンが滑り落ちそうになったぞ。

でも買った。

 

5ルーメン、けっこうだ。それでいい。そもそもこれは照明器具というより雑貨であると思うのです。かわいいから存在価値があるわけです。それでまったく問題ないよ。重いとか大きいとかも関係ない。このサイズとこの素材感だからこそ存在感があり、かわいいのだから。なんの問題があろうかというもんです。

それで、機能は捨てたかと思えばそうでもないんだよね。照明器具としての一番大事な明るさという機能はあれですが、面白い機能がついていました。クセ強いぞ(笑)。持ち帰って現物を改めて見ると思ったより大きかったです。これはよくある話しだよね。

乾電池で動くんですが、そこに単三型充電池をセットしてやるわけです。電池ボックスの蓋はコインで回すタイプで確信犯的にネジがゆるいんだこれが。きちんと締め上げることができないです。シリコンのワッシャーなど入れるといいかも知れないね。

電池ボックスの蓋、ネジ共に本体から外れるので特にネジの分実はなくさないように要注意。電池ボックスの周囲にはシリコンが噛ませてあって一応防滴のようです。屋外でも使える旨、説明書に書いてありました。

電池ボックス脇の扱いづらい場所にUSB-C端子が配されていて、そこから充電ができるみたいです。つまりエネループタイプ電池前提の作りなわけです。だったらネジのゆるみ防止液とかを垂らすかなあ、とか考えるんですが、これがプラネジでまたまた考えさせられる。クセが強いな。

さらにタイマー内蔵で、スイッチを入れると毎日スイッチを入れた同じ時刻に自動で点灯、その6時間後に消灯してそのサイクルを繰り返す、という機能が載っているらしい。よくわからないギミックです。

なるほど、つまりこれはアウトドアランタンではないわけか。キャンプサイトを明るく照らす機能性のものではないんです。部屋の隅や廊下の足元、玄関の脇なんかに置いて自動でうっすらと光を灯す雰囲気ライト、インテリア照明のようですね。だったら謎機能も納得だな。

確かにタグにはデコレーション照明、LEDキャンドルとなっていました。そういうものなんだよ。だから、これでいいんです。

スウェーデン人の考えてることはよくわからんけどムーミンは好き。あっと、あれはフィンランドか。

それで、実際にフィールドに出て点灯して受け入れ方が変わったんです。これはいい。西湖の辺りで少し試したんですが、星空との相性が本当にいいんだよ。満天の星、という夜だったんですが足元や手元を少し照らす程度の光は星の輝きを邪魔をせず、全くもって気分がいい。デザインのクラシックな感じとほの暗い光もその感覚に寄与しているようです。ああ、まったく気分がいいなあ。

アウトドア関係諸兄にはメインランタンとしてはおすすめは特にしませんが、ガワがいいので腕に覚えのある貴兄であればLEDエジソン球などを入れてやる改造ベースにするもいいでしょう。カッコよく仕上がるはずです。でもそれよりもこのままで寝るまでのしばしの時間を星を見て過ごすようなそういう時間にこれを点けるととてもいい。

わたしに於いてはただもう正直にそのデザインへの一目惚れでしたが、使わないと分からないものだね。

たいへん気に入っているんであります。そのまんまで使おう。キャンプサイトに目印灯として持っていこう。