久しぶりの池袋。しかも電車。わたしとしては大変珍しいのです。
カレーですよ。
駐車場の時間も気にせずにお店が選べるってのは堪えられないね。最近は本当に繁華街に出なくなりました。繁華街に出る用事がなくなってきたので。
そんなもんで、普段は選択肢に出てこない行けないお店に行きたくなります。
池袋を代表する洋食レストランはどこだろうなあ、と考えました。キッチンチェックもあるし、ABCは定番、わたしも大事に思っているお店で。どちらも洋定食のお店です。この夜は洋定食ではなく洋食店を所望。そんな時に思い出すのは、
「タカセ」
の3階のグリルです。よし、いいのではないかしら。いきましょう。
イメージはパンと洋菓子のお店「タカセ」ですが、本店の2階、3階、9階はイートイン可能。2階と9階が喫茶、3階はレストランなのです。
なかなかにノスタルジックな雰囲気をもつ居心地いいレストランなんですよ。窓からあのタカセの光るロゴ看板が見えるのが嬉しいのです。その奥には西武デパートが見えますね。
メニューはハンバーグなどグリル料理がメインとなるのですが、もちろんちゃんとカレー類も用意されてます。ビーフカレー、ポークカツカレー、オムカレー、カレードリア、というラインナップ。
「オムカレー」
を選びました。
まずはオムライスの仕上がり。洋食店らしさあふれる素晴らしいもので、嬉しさが込み上げます。ああ、これ、単品で頼まないと勿体無い。
トマトケチャップの使い方もそう。香ばしく、なのにふわりと仕上がった卵もそう。きちんと香りを残した玉ねぎやマッシュルームの仕上がりなどスプーンを口に運びながら「これだよ、これ」とワクワクします。おいしいなあ。
そしてその完成度高いオムライスをぶち壊すかのようにどばっと、こちらも完成度高い欧風仕立てのカレーをその上にかけてあるんです。もったいないなあおい。カレー、素晴らしいのです。お肉がとても好みの味と柔らかさ。正しく昔のレストランスタイルのビーフカレー。こういうのが好きだねえ。いいねえ。
でも、なぜか、味がケンカしないんです。不思議だねえ。
当たり前ですが「ちゃんと選んでるなあ」と思わせるサラダのサウザンアイランドの味もそうだし。
こういう時はアイスでレモンティなんてのがよく似合うとおもいます。やっぱりよく合うね、いいね。いい選択したぞ。
客層もうるさくなくて、ホッとできるありがたい場所。
時間がなくてパンを物色できなかったんですが、次回必ず。いや、このあとイベントなので荷物増えるのはちょっとってのもありました。
この夜はちょっと面白い用事ができました。行き先はジュンク堂本店。4階のカフェでイベントがあります。
トークショーなんですが、仲良くしてくださっている焼きそば研究家、塩崎さんが主役です。先日新刊が出たばかりの新刊「ソース焼きそばの謎」の刊行記念のトークイベント、ということでジュンク堂本店にお邪魔。トークのお相手はこちらも主役級(というか主役食っちゃうこと多し!注意!)稲田俊輔さん。この濃いくちソースコンビのトーク、胸焼け寸前待ったなし!(褒めてる)これはもう熱い、熱い、暑苦しい(笑)夏向きのトークショーではないんですが、でもいったぞ。
案の定、とにかく面白かったんです。
まず席に着く前に渡された資料の厚みが只事ではない(笑)これでもう今日のトークは聞かないでいいのでは、というくらいのコピーの束。なんともはや始まる前からのプレッシャーが大きいなあ。
塩崎さんは淡々と、そして稲田さんは途中で覚醒スイッチが入ってコンビニエンスストア向けマーケティング会議になり、しかも大いに説得力があって、わたし的にはそのセンで行くならコンビニでもよく取り扱いのある漫画「戦争めし」でお馴染みの魚乃目三太先生にポスターとパッケージをやってもらえば、など乱入したくなる気持ちを抑えるのに大変でありました。超熱くて面白かった。塩崎さんが少し引いてた(笑)この日のハイライトでした(笑)
とにかく面白かったのです。まずは「ソース焼きそばの謎」、読むべし。
そしてタカセはもっと色々なメニューを試したくなったよ。