いやね、よすぎて速攻で取材を申し込んだんですよね、地元亀戸の超サイコーなあのお店。
カレーですよ。
いやもうね、ご近所なわけで。ご近所に衝撃的に美味しい店発見で。しかもご近所もいいところなのに、知ってたのにちっとも行けないまんまで。それでもうなんか勢いついてさっさと取材のお願いをしてしまったのでした。
何気ない亀戸の交差点すぐそばの雑居ビルにある、インド料理が食べられる音楽カフェ。
「カフェ・アチャ」
取材でおじゃまをしました
きてみるとやっぱりおもしろい。建て地の狭いスナックなんかがいっぱい入る細長い雑居ビル。その7階。1階のエレベーターホールがビルの奥の奥で3畳くらい。中華屋の勝手口になってて店員がそこに座ってタバコ吸ってる。そんなビルの7階の店になんで辿り着くやつがこんなにいるのか。そんなことも前、書きました。
カフェレストランとして考えるとかなりハードル高い。でも驚きのリピーター続出。
わかるよなあ、クリーンで快適な店内、そりゃそうだよな、また来たくなるよな、という居心地の良さがあります。
おだやかな笑顔の秋元店主と看板娘のコーヒーマイスター、たかちゃんさんの気遣い。ああ、快適。
ちっともカレーやさんではなくて音楽バーの空気です。モダンで落ち着いた大人っぽい空気があるんだよ。
なのに料理はハードコアなインド料理でよくあるインドレストランでは出てこないような珍しいメニュー名もちらほらと。
実にこう、2023年の東京っぽさを感じてしまうのです。
カレーはどれも間違いなく美味しいんです。ラージャスターンの辛いやつ「ラールマース」は不思議だった。手強い辛さで大変なんだけどどうにもスプーンが止まらなくてね。西インドの「サイバジ」もよかったなあ。野菜と豆の穏やかな味で好きな感じ。そうそう、コーヒー。特筆のこだわりなので忘れずにね。
で、すごいのはカレーだけじゃなくて。オーディオがすごいのです。造り付けの棚のなかで真空管アンプがオレンジの光を放って稼働してました。カウンターにはレコードプレーヤー。そして壁一面にぎっしりとビニール版が詰まっています。詰まっているというのがこれほど正しい表現になる店、そうそうないと思うぞ。
大人趣味のおもちゃばこ。そんなふうに感じます。
取材、できてよかったよ。