カレーですよ5097(町田 アッチャ )お汁たっぷり。

ちょっと前に町田に取材で行ったんですけどね。そう、町田とくればのあのお店。

 

 

カレーですよ。

 

 

日本一のカツカレーという声が集まる町田、仲見世商店街の中(というか1本外れた路地)にある「リッチなカレーの店 アサノ」です。楽しい話がたくさん聞けて、しかも取材だったからカツカレー以外メニューも食べられて。チキンカレー、よかったなあ。

それでね。

町田にはもうひとつ、地味ながらサイコーに美味しいカレーが出てくる好きなお店があります。わたしのなかでは町田の2枚看板のもう一つの方。

 

「アッチャ」

 

というお店です。思い出してたまらなくなって立ち寄ったわけです。久しぶりになったなあ。よかった、行ってよかった。東インド、ベンガルを謳いますが、いや、これはもう店主のロイチョウドゥーリ・ジョイさんの味、オリジナル。

とにかくそのスタイル、他にないんです。ありそうでない。

なんというのかな。お皿というよりどんぶり的な深皿の底にご飯が敷いてあって、その上にこれでもかと入った具材とそれを凌駕するかのようなたっぷりのスパイススープがじゃぶじゃぶ注がれていて、つまりその断面の構成はラーメンみたいなんですよ。すごくおもしろい。そして、すごくおいしいの。

日替わりの、

 

「魚カレー」

 

食べました。

当日、耳の調子が悪かったのとうっかりクルマに補聴器忘れてきてジョイさんが話しかけてくれるもほぼ聞こえず。うーん。そしたらその日の魚の種類を漢字で紙に書いてくれて教えてくれました。鰹?と思ったら鰤だった。読めてない、あたしダメ日本人だ(笑)

ほどほどのスパイスの刺激がお腹の中に入るとパワーを増してくる感じです。汗がどんどん出てきます。そうそう、こういうやつが好き。口が辛いんじゃなくて身体が腹の奥からあったまるやつ。

 

口の中でいろいろな香りがどんどん開いていくのがわかるんです。インド家庭の野菜の煮汁的な粘度まったくなしのスープにたくさんの小さめにカットした野菜と大量のごはんが混ざっていて。すすらずとスプーンで汁も残さずに食べ切れます。

前も思ったけど、カレーというよりスパイススープだね、これは。スープカレーじゃないよ、スパイススープ。体を内側から押してくるようなスパイス使い。後味が嫌味のひとつなくさらりと消えていく素晴らしい切れ味。

すごくおいしくて、確実に毎日食べられて元氣になるタイプのカレーです。ああなるほど、薬膳ってのはこういうものなんじゃないか、と身体が理解する感じがあるんですよ。汗がたくさん出て、あれ、これってデトックス?とか思ったり。これはやっぱり圧倒的だなあ。

初めてきた時は面白かったよなあ。店に入ったら「あ、ちょっと外で待ってて、写真撮ってるから」ってロイチョウドゥーリ・ジョイさん。女の子のお客さんと写真撮ってた(笑)。2回めは店に入ったら奥様かな、二人でウクレレ弾いてた(笑)。

 

とにかく一回行くたびに楽しくて、しかもからだにグッと効く美味しいのが食べられて。このお店も取材せねばいかんなあ。