なんだかんだで、乱暴なメシが食べたいときにちょこちょことやってくる店があるのです。立地も乱暴と言えましょう。なにしろ風俗街のど真ん中。女子どもには決してお勧めできない場所です。
カレーですよ。
とは言え、最近では新しい、面白い店の芽吹きを感じるところもある通り。風俗街でずっときましたがそっち方面にいつからかバングラの人(おねえちゃんじゃなくて経営者ね)が入るようになってバングラデシュ料理の食堂がポツポツと、出来ては消え、また出来てと繰り返すようになりました。
メニューのかけらもなかった昔から考えれば少しフレンドリーになったのだろうねえ。それにしても料理はその日の気まぐれで、そこら辺の根っこのところは変わっていない。そういうところはこの店の気にいっているところなのです。これが食堂というもの。とても正しい。
「アジアカレーハウス」
という店はそういうところに魅力があると感じています。わい雑さや乱暴な部分も含めて楽しむ、ということ。
ちょいと混んでいたんですが、ちょうど客が入れ替わるタイミングであったようす。狭いカウンターの端に座っているとまっているうちに客が1人もいなくなりました。
おおざっぱに言うと、ビリヤニが付いたセットかカレーがいくつか着いた定食。そのどちらかを選ぶという感じ。カレーの方にしました。
魚のカレー、チキンカレーと豆スープ。なぜかオレンジ色になってるこれは、どうやらマッシュポテト。
緑色のやつは葉っぱを細かく刻んであるチャトニのようです。ちょうどよく、少し辛いおいしいやつ。
ダール、うまいな。キツくならず、薄すぎず。たまに精進料理のようなダールに当たることがあるんです。あれも好き。ダールと野菜カレーはその店のキャラクターが出る気がしています。ここのは 素朴でじわりとくる味だった。いいねえ。
チキンカレーはシンプルでなんというか、デイリーで食べるためのものという仕立て。骨付きで切り口が鋭いので注意。うまいぞこれも。
魚カレーはとにかく骨が多くてね。別にいいの、魚だから。ぶつ切りの魚ってのはそうなるもんだから。高級インドレストランやスマートインネパとは違うのだよ。ワイルドなんであるよ。それでいい。うまい。
量、多いねえ。それも含めて食堂なのだと思います。
体験というところで、この店はなかなか他では得難いものをくれるのではないだろうかと思っています。
おすすめはしないですが(笑)平日の深夜に行くとおもしろいです。この街の空気含めてこの味を食らうことができるから。
もう一度言うけど深夜帯に行くのはお勧めできないんだけどね。