少し前にヤマモリのグリーンカレーの素を使って自宅でスパゲッティを作ったんですよ。なかなか上手にできてけっこうな満足でした。おいしかったなあ。
カレーですよ。
それでスイッチが入ったと言うわけではないんですが、わたしが知るタイ料理のレストランではゲーンスパゲッティ、なかなか食べられるお店がないんです。バンコクのレストランなどでは見かけることもあるメニューなんだけどね。一般的じゃない、かな。
タイのスパゲッティメニューを持つお店、知っているのは成田にあるあのお店だ。イオンモール成田店のなかにあります。すぐに行きたくなったんです。
「ゲウチャイ成田店」
というたいレストランです。
ゲウチャイは錦糸町が本拠地の貿易会社「ピーケイサイアム」が運営するタイレストラン。わたしの近所ならお膝元の錦糸町、新宿にもお店があります。が、成田へわざわざ出向くのだよ。それは件のタイのスパゲッティメニューが成田店限定だから。成田のゲウチャイは特別だとむかし聞いたことがあります。
成田には「ワットパクナム日本別院」があります。バンコクのワットパクナムの直の別院ですね。タイ式仏教寺院として日本最大級の規模のお寺です。行くと本当に驚かされるんだよな。畑の中に忽然と姿をあらわす、あの屋根の端が尖って天に向いたラッタナーコーシン様式(というらしい)の本堂。あれを目の当たりにすると思考が停止します。こ、ここどこ、まるっきりタイの田舎の光景だぞこれ、、、ってね。
で、そういう場所があるから空の玄関、成田空港から「ワットパクナム日本別院」に直行するタイ人のVIPや僧侶、タレント等も多いと聞きました。ツーリストのタイ人も多いそうです。その彼らの買い物と食をカバーするのがイオンモール成田店であり「ゲウチャイ成田店」なのですよ。だからメニュー数は膨大で日本人が知らないタイ料理のメニューも多いんです。興味、わくでしょ?
イオンモール成田店の1階に入っている「ゲウチャイ成田店」。吹き抜けになった円形のセンターホールにあります。レストランがいくつか集まる場所なんですが、どうもゲウチャイだけがなんとなく照明が暗いんだよね。わたしはいつでもこれを見てついついにやにやとしてしまいます。その暗さ、わたしの目にはどうもなんともいえずにタイらしく映るんです。それでいいしそれがいい。既視感感じるほどバンコク感あり、なのです。
成田店の限定メニュー、
「スパゲッティ ゲーンぺッ」
ゲーンキヤオワーンとパッキーマオでもスパゲッティメニュー、作ってもらえるよ。やっぱり大変に美味しかったのです。
ゲーンペッのスパゲッティでしたが思ったより辛くなっていない。おいしくてどんどん食べてしまう。うーん、これ、バランスがいいんだなあ。こういうの、例の発酵筍の匂いとかでクセ出したりしそうなんだけど、さらりとスマートですごく美味しい。センスがいい。さすが、ゲウチャイの腕利きコックさんだ。
ほら、オレンジ色の袈裟を着たタイのお坊さんがいるでしょ。そういうひとが日常にいてフレッシュフルーツのジュースなんか買ってるんです、ここでは。よーくみてるとお釣りの手渡ししてない。ああ、そうだよね。そういうのもきっと日本人従業員さんの間でも徹底されてるんじゃないかな。タイのお坊さんは女性との直接接触、いけないはずだから。かたやバンコクには日本のショッピングモールも多数あって、こういう光景はタイでも見かける普通の風景。ほんとうにどっちの国にいるかわからなくなるのがイオンモール成田店なんです。
この日はスパゲッティだけ食べてどこにも寄らずに直帰です。行って帰って、だけです。
「だけ」のために出かけて満足したから帰る。こういうの贅沢だと思う。