カレーですよ5168(バンゲラズ スパイスビストロ&カフェ東京)八重洲北の使い出良いスパイスビストロ。

バンゲラさんからのお誘いがあったのです。コーディネートは松さん。ご招待をいただきました。面白い席だったなあ。

 

 

カレーですよ。

 

 

この集まり、ざっくりいうとスパイス料理飲み会で、コース的な流れでした。この日の席は「バンゲラズ スパイスビストロ&カフェ東京」に設けられたのです。

メンバーは知った顔もちらほらいましたが、カレーの人々少なめでお酒の人が多かった印象。

現在、バンゲラズグループの店舗はご存知銀座の旗艦店「バンゲラズキッチン」を筆頭にコレド日本橋の「バンゲラズキッチントラディショナル」、八丁堀と八重洲にある「バンゲラズ スパイスビストロ&カフェ」があります。

スクラップアンドビルドということで神保町と船堀は閉まっちゃったんですが、そのノウハウがちゃんと昇華、確実に現用店に生かされていると感じます。

船堀のラボで試食と聞き取りの場におじゃましたことがあったんですが、ものすごくシリアスで徹底的な聞き取り、長文アンケートがあって結構神経削られつつも(笑)真面目さが強く滲む、大変興味深い体験でとてもよかったんですよね。そういうのが生きています。

2021年にミシュランレストランガイドブックで実に3年連続のビブグルマン選出という実力を持つ「バンゲラズキッチン」。バンゲラズの各店はそれぞれコンセプトや立ち位置が違っていて楽しいんです。

 

「バンゲラズ スパイスビストロ&カフェ東京」

 

場所は東京駅、八重洲北。グランスタの中の1F「八重北食堂」の中にあります。ポケモンストアとかちいかわランドなどある八重洲北口のあのあたり。

改札の外にあるので平日は近隣のオフィス勤めのビジネスマン、週末は観光、インバウンドの人々も呼び込む懐の広さをもっています。

店内はテーブルメインですが、カウンター席も結構な数を設えてあり、一人のお客さんがリラックスする姿も見受けられました。うん、使い出いいね。カウンター、1席あたりのスペースが広く快適そうです。

お店の説明には、

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東西南北インド全域料理とインド人からも愛されるインド中華、そしてスパイスの無限の可能性を信じて編み出される各国料理との融合や魚介類を使った料理など、まだ食べたことのない食体験へとあなたを誘います。世界からも評価の高いインドワインなどお酒と楽しめるインド料理を多数ご用意しております。

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とありました。

 

説明にカレーの文字が一切ないのが潔いぞ。そう、ここはカレー店ではなく、インドレストランでもなく、「スパイスビストロ&カフェ」なのであるよ。ランチにはカレーもありますが、パスタやチキンサラダプレートなどと横並びになってます。カレー店ではなく、カレーはあくまでメニューの一部、ということなのだよ、と伝わってきます。

(とはいえ木曜ランチのタイガーダンスカレープレートだけは見逃せないのよ。かわいいんだこれが。画像検索してみて)

 

「プレミアムテイスティングセレクション」

 

と銘打ったメニュー、たのしいものでした。

ふかふかの「バナナバンズ」が珍しい、楽しい。「チキンレバーのムース」が添えられていました。

「スパイシーイカリング」はイカのフリッター。アジョワンとカレーリーフの香りが心地よかったな。

タンドリーケバブは信頼のバンゲラズクオリティ。町のキャンティーンの味とは根本的に違う、きちんと香りが高く、味わい深いもの。

これ、おいしい!

「ココナッツミルクのエビのアヒージョ」は特筆すべき味でした。ココナッツミルクを使ったアヒージョですごく面白い。松さんが言ってて大いに頷けたんですが、どこかトムカーガイに似たニュアンスもあってなるほど、と思わせます。いや、いいねえこれ。スパイス&ハーブのボーダレスな面白さを感じさせるものです。

「牡蠣のエスカベッシュ」異常に美味しい。ああ〜たまらない。ちょっと夢にみそうなやつでした。

他にも「フィッシュ&チップス」などおつまみに良さそうなものが多いです。

「月替わりパスタ」はトマトソースベース。魚介とナッツ、強い刺激はわけぎではなくエシャロットかな。ほぼイタリアンです。

いい、これ、おいしい。

「ビリヤニ」も出たよ。テーブルの面々がが沸くんですよ、ビリヤニ。なるほどなあ。インドの炊き込みご飯であるビリヤニの名前はすでに日本人に程よく浸透しているようで楽しい時代の流れを感じます。スッキリ目の食べやすいものでグレイヴィも酸味がほんのりある上品なのが添えられていました。

こういう流れの中でライタとかも認識されていくんだろうなあ。

わたしは残念、仕事の都合でクルマだったので飲むことは叶わなかったのですが(成田のその奥の方から爆走2時間半)ワインやスパークリングも開いていました。ああ、うらやましい。

ワインはトスカーナのカルピネートやオーストラリアのロリマー、ドイツのブラックタワーのオーガニックリースリングなどがリストにありました。インドからはインド料理好きにお馴染みのスラ。意外と知られていないのですが、じつはこのインドワイン。あのアラン・デュカス氏の本国のレストランでオン・リストとなったことのある実力ある名品なのですよ。すごいよねえ。

世界のビールなども取り揃えられており、スパイスを使ったカクテルやソフトドリンクも楽しめます。

料理が出る度にバンゲラさんがフロアに来てテーブルのわたしたちのことを気遣ってくれるのが嬉しかった。色々と説明をくださったり、お味、どうですか?と聞いてくれたり。ジェントルで相変わらずのカッコ良さ。

元々カッコいいバンゲラさんなんですが。タイトなスーツに身を包んだこの夜はオーラマシマシ。言い切ってしまうぞ。なんかボリウッドスターっぽいというか、そういうモダンボリウッドムービーの中にでてくる、エッヂの効いたIT系企業のCEOっぽい感じとでもといおうか、オーラがすごいのよ。切れる男感がすごかった。そんなオーラを纏いながらもわたしたちに気さくに話しかけてくれて、楽しい気分を盛り上げてくれます。こういう人がやってるからいいレストランになるんだよね。すごくよくわかる。

「バンゲラズ スパイスビストロ&カフェ東京」はカジュアルなスパイス料理で飲めるビストロ。「バンゲラズキッチン」のクラシックなインドレストランスタイルでマンガロール料理を楽しむのも捨て難いわけですが、ここビストロ&カフェで気楽に飲んでスパイス料理を楽しむのはとても良いチョイス。

八重洲北口のグランスタの中の1F「八重北食堂」、目指してみてください。