お正月とくれば便利なのはレトルトカレー。西友は元旦からやってるお店も多くて助けられる人は多いですよね。そして西友とくれば「みなさまのお墨付き」、であります。
カレーですよ。
みなさまって誰だよ、とか思うわけですよ。それで、調べるとどうやら開発や社内ではなくコンシューマーのテスターを立ててその8割からお墨付きをもらって製品化、というような取り組みで作っているらしい。なるほどね。
で、その西友のPBである「みなさまのお墨付き」のラインナップにとんでもないものがあったのだよ。西友の売り場を眺めていて目を剥いたんであるよ。ざっくりいうと「コルマ」と「カシミール」があるじゃないさ。これはこれは、と驚きました。結構とんがったアイテムが多いみたい。
曰く、「みなさまのお墨付き史上最も辛い?! 本当に辛い激辛商品。より辛い物がお好きな方には、激辛好きの開発担当者も本格的な辛さと太鼓判を押す“激辛商品”がおすすめです。」ということらしいです。なんとまあ。
大手スーパーマーケットまでがコルマだカシミールだ激辛だ言いはじめたかあ。21世紀初頭はやはりカレーの世紀であると言えそうですね。
まずはさっさとインプレッション。
チキンコルマカレー
甘い。タマネギ甘いなあ。タマネギ甘くスパイス控えめというか、あまりスパイスを前に出していかない感じの仕上がりです。穏やかマイルドでその名前を隠しておいしいレトルトカレーとしてならば合格以上の実力があると思います。が、色、味も含めてあれとはあれとは別物と考えるべき製品だと思うよ。
その名前で想起されるあれと比べなければまったくもって問題ない甘口玉ねぎカレーです。アレンジの幅を大きくもっていると感じるものです。ただね、製品の並びで見るとカシミールの横にこれがあるとどうしても湯島を思い出しちゃうよねえ。
カシミールチキンカレー
その片鱗は見える、と思います。たしかにあのニュアンスを感じさせるな。250円でこれは立派なもんであるよ。本家のようなエッジィな極辛にしていないわけですが、それでもスーパーマーケットのPBレトルトカレーとしては異例の辛さ。ガーリックのパンチと強い辛さを上手くバランスさせてあって感心。よく作ってあるねえ。
本家より明星のカシミールラーメンに似る感もあるのですが、あちらよりもこっちに軍配を振りたい感じ。いや、粉末スープであそこまでやってるのだから、明星のあれは大したもんなんですが。ちっさいお肉も少量だけど上出来だね。いいんじゃないか。
似せる、という意味ではカシミールは悪くないです。ストックするか、とまで考えました。本家よりも辛くないので常食できる故、です。わたしの舌にはちょうどいい。
コルマは全く違うと言っていいでしょう。そりゃあそうだ、あの手間がかかる焙煎やその止めどころ、大量ロットはコストも含めて難しいはずですから。それだけにセブンイレブンがやったチルドのあれは凄かったと改めて思うわけです。
パッケージの裏を見て開発協力がエスビーという表記を確認。立場もありいろいろと思うところもあるわけですが、いちコンシューマーとして言えばカシミールはあり。大いにあり、です。
デリーさまのお墨付きはとったのか、というツッコミは各方面からきていると思われるのでわたしは言及しないこととします。