カレーですよ5196(竹橋 タカサゴ)新聞社の地下にあるカレー。

ひさしぶりのタカサゴ。タカサゴでメシを食うということ自体がなにか無性に嬉しい気持ちになります。

 

 

カレーですよ。

 

 

皇居のお堀を目の前に望む、新聞社のビルの地下。その飲食街にある老舗の洋食屋。それだけでなにかちょっと胸高鳴るものを感じるんです。1980年代とか90年代の熱気ある時代を楽しく過ごしたわたしの感覚です。

パレスサイドビルはもう築50年を越える古いビルですが手入れが行き届いていて綺麗なもの。地下街の天井の低さが独特の雰囲気を生んでいると感じます。古い時代の地下街やビルの地下のちょっと圧迫感がある天井の低さ、嫌いじゃないんです。

ワイヤーを編んだ手すりのつくタラップのようなデザインの階段もセンス良い昭和のモダンを感じさせます。エレベーターホールなど古いSF映画に出てきそうな美しい円形のホールになっていて、ボタンを独立させ低い柱の上に配すなど設計者のセンス、美意識が強く感じられてちょっとした感激さえおぼえるのです。

当時の雰囲気と設計者の熱意が残っていて美しい。

 

「タカサゴ」

 

は、そんな古くて素敵なビルでクラシックな洋食を食べられるというカウンター中心のカジュアルなお店。このカウンターに座ること自体がなかなかに嬉しいんですよね。

新聞社が入るビル。そういう場所にあるからこそ、タカサゴのカレーは異常に素早いスピード感で提供されます。これは比喩でも誇張でもなく、カウンターに座ろうとするとホールのおかみさんが「ご注文は?」と聞いてきます。あらかじめ知っていたので命からがらおかみさんの注文聞きを間髪入れずに鮮やかに返して。よし、なんとかカッコがついたぞ。そこまで、椅子に尻がつく前に行われるんですよ。

ほっとしてもぞもぞと腰を落ち着かせようとしていると、もうカレーがやってきました。うは!早い!!このやりとりからわたしのカレーが出てくるまで、多分2分かかっていません。新聞社がある古いビルならではなのではないかしら、と感じています。なんというか、急流下りのような気分。楽しいんですよ。

さて、カレー。

ビーフカレー、ポークカレー、カツカレーなど選べます。

 

「ポークカレー」

 

にしてみました。ソースポットに入ってライスの皿と別にやってきます。わたしはここが洋定食屋と洋食店の境目だと思っているんです。定食屋さんならライスカレースタイル。もうごはんにかけてあるやつですね。洋食店ならソースポットとごはん別体式。

カレーソースは粘度高めのとろりとしたもの。酸味が強めの配分と見受けられます。王道のカレーライスでありながら、ちゃんと「タカサゴ」のカレーライスなんだぜ、と個性も主張してきて大変嬉しい。いいものだねえ。そしてなんだか福神漬けとかがキラキラと輝いている感じがあるのです。なんだろう、この美しさ。

さて、わたしは取材記者でもありますが新聞記者ではないので。急がずしっかりと自分のペースを崩さずに美味しく食べきりました。

ああ、おいしかった。

まんぷくでもあるし、せっかくだから皇居を散歩させてもらおうかな。ちょいと贅沢な、去年末のおはなし。