光栄なことに小野員裕さんと仲良くさせてもらっています。物書きの大先輩でもありとても信頼しているかた。小野さんはたまにぽろりとレトルトカレーの監修をやってはわたしに手渡してくれるんですよ。なにか書くネタにもなり大変ありがたいのです。
カレーですよ。
今回小野さんからいただいたのが、自信作とおっしゃっているこれ。
東京カレー屋名店会と元祖カレー研究家である小野さんの監修によるレトルトカレー。
「東京スリランカチキンカレー」
というカレーです。期待をそそる名前の製品だねえ。
概要の書式もお送りくださ理、読むと少し輪郭が見えてきます。
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東京カレー屋名店会と元祖カレー研究家小野員裕氏が監修、製造は株式会社キャニオンスパイス。正式商品「東京カレー屋名店会 東京スリランカチキンカレー(中辛)」
カレー評論家・小野員裕氏の理想の味を追求、東京カレー屋名店会会長である「エチオピア」代表・鈴木堅司氏との共同開発。ココナッツミルクベースにトゥナパハ(スリランカンスパイスミックス)を使用、マイルドスパイシーな味わい。
内容量:200g 希望小売価格 500円(税別)
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となっていました。
皿を温め、白メシを用意して。湯煎したレトルトパウチの封を切るとよい香りがふわっとやってきます。香りのエッヂが立っていて鼻と喉の奥が気持ちいい。うむ、これは期待できるぞ。
味は甘さ方面を抑えめにして鶏の旨みが全体に回ったすっきりしたカレーソース。辛さは舌の刺激より後頭部から汗が吹きでる感じの「体に効いている」感がある、好感の持てる調整。わたしは舌が辛くなくて、しかし汗が大量に出るようなスパイス使いに価値を感じるんですが、これがまさにそれ!こりゃいいな。
味軽やかでスプーンがぐんぐん進みます。野菜や鶏の旨みが深いのが感じられ、でも油のクセは特になくてお腹にキツくないのはチャームポイントになりましょう。
好みでじゃがいもなど入れてもカレーそのものの持ち味と個性を崩さぬまま受け入れる懐深さをもっていました。これ、上出来ではないかしら。
わたしは小野員裕さんとお付き合いがある人間ですが、なるほど小野さんの舌の趣味や彼が欲する、舌が向いている方向はこうなのか、とそういう部分がわかって楽しくなりました。
そういうのも楽しいもんです。
個人的なそういうところはさておき、子供甘くない、ミディアムホット&マイルドスパイシーな大人うまい仕上げのカレーです。爽快に汗をかいてイヤな辛さは舌に残らない良カレー。忖度なしでお薦めができます。いいものだと思うよ、これ。